百貨店のお得意様「外商顧客」になるには、外商顧客だけが所有できるクレジットカード、通称「外商カード」を作成する必要があります。
では、外商をやめるときに解約費用などペナルティは発生するのでしょうか?
結論、ペナルティは特にないので、安心してすぐにやめて問題ありません。
しかし、年会費は日割り計算で返金などの対応はないため、外商顧客でいる年までは最大限にメリットを活用しておくことをおすすめします。
・外商はすぐに退会できる?
・解約金など費用はかかる?
・外商をやめる際のデメリットとは?
・外商を辞めるときの手続き方法とは?
この記事では、外商をやめることのデメリットを、詳しく解説します。
外商をやめる費用とは?退会は面倒?
「外商」と言っても百貨店それぞれが規定を設置しているため、詳しくは百貨店ごとに確認する必要がありますが、「外商をやめるための費用」を設置している百貨店は珍しいでしょう。
カードの最低利用期間などを確認しておく必要がありますが、たとえば1年未満でやめると費用がかかるなどのペナルティをつけている百貨店というのは、ほとんどないはずです。
基本的にはやめるための手数料など、やめることに対する実費負担がかかることはない、と考えていて良いでしょう。
受けた割引額は返金する必要ある?
入会してから割引を受けてきたという場合、退会にあたり割引額を支払わなければならない、などのペナルティはあるでしょうか?
このようなペナルティについても、設定している百貨店というのはマレでしょう。
たとえば当サイトでおすすめしている「大丸松坂屋」の外商カード「大丸松坂屋お得意様ゴールドカード」は、いつ退会してもペナルティは特にありません。
百貨店ごとに規約が異なるため一概には言い切れませんが、基本的には受けた割引額を返金しなければならない、などのペナルティはないことが多いです。
外商をやめる際のデメリットとは?
では、外商をやめる際のデメリットはなんでしょうか?
基本的に実費的なデメリットはありませんが、下記の点については理解したうえでやめることをおすすめします。
- 年会費の返金がない
- 外商にもどるなら再審査が必要
- ポイントが消滅する可能性がある
それぞれについて解説します。
外商をやめるデメリット①:年会費の返金がない
外商カードのほとんどが、年間11,000円前後の年会費を必要としています。
そこで外商顧客をやめた場合には、日割り計算で年会費が返ってくるということはほとんどありません。
1年分の年会費を払ったのであれば、その年はしっかり外商サービスを利用してからやめる、というのがおすすめです。
もしやめることを決めているのであれば、いつまでに辞めれば翌年度分の支払いが不要になるのかを確認しておきましょう。
外商をやめるデメリット②:外商にもどるなら再審査が必要
もし外商にもどりたくなったときには、再度審査を受け直す必要があります。
購入実績を継続できないことがほとんどなので、またゼロから信用を積み立てるつもりで始める必要があるでしょう。
もし転職や給料の変動を控えているのであれば、外商審査に通過できない可能性が高まります。
「やっぱりもう一度外商顧客になりたいから、入れて」という具合には外商にはなり直せないので、やめる際には慎重に決めることをおすすめします。
外商をやめるデメリット③:ポイントが消滅する可能性がある
外商顧客になることでポイント還元として優待を受けていた場合、やめた後にポイントがどうなるのかを確認しましょう。
場合によっては完全に消滅、あるいは有効期限が短くなるなどの可能性があります。
ただし、利用できる最低ポイントを設定している百貨店も多く、1年で最低ポイントが貯まらなかった場合には1ポイントも利用できないというケースも。
確実にお得に利用するためにも当サイトでは、外商カードを所有するならレジ割引がきく「大丸松坂屋」がおすすめとお伝えしています。
とはいえ、すでにポイント還元の外商カードを利用しているなら、ポイントを消失し損をしないように確認してみることをおすすめします。
外商をやめるときの手続き方法とは?
外商顧客をやめる方法は百貨店ごとに異なるため、やめる可能性を感じているなら入会前に確認しておくと良いです。
とはいえ多くの百貨店が、電話での退会を案内しています。
たとえば大丸松坂屋では、カード裏面に記載されている「大丸松坂屋お問い合わせセンター」まで連絡することで解約が可能です。
インターネット上で解約手続きをすることはできないので、直接電話をかける必要があります。
とはいえ、下品に引き止められたり、雑な扱いをされるなどの心配はないので、やめると決めたら電話1本でやめられるものだと安心していて良いでしょう。
外商顧客をやめるべきか悩む!退会すべき人はこんな人
自分にあう百貨店さえ選べれば、年会費11,000円の価値はあると感じられることが多いです。
一方で、外商サービスからのメリットをじゅうぶんに感じていないなら、やめたいと思うのも自然のこと。
具体的には、下記のように感じている人は退会した方が良いかもしれません。
- よく利用するブランドが割引やポイント還元の対象ではない
- お得意様ラウンジを利用する機会がない
- 特別販売会に参加することに魅力を感じない
- 外商員による商品の見繕いを利用しない
- オンラインや電話での百貨店ショッピングサービスが不要
- 担当外商員によるアテンドや商品紹介が不要
- 年会費11,000円をもったいないと感じる
外商サービスをゴリゴリ使えている人であれば、外商顧客をやめたいとは思わないでしょう。
一方で、外商サービスには興味がなく、割引やポイント還元でもとを取ることだけを考えている人なら、上手に買い物をしないとお得に感じられないかもしれません。
外商をやめない方が良い人はこんな人!
一方で、外商をいますぐやめない方が良い人は、下記のような人です。
- 外商サービスを幅広く使える人
- 担当外商員からの営業がいやになった人
- 今後も百貨店を利用する可能性が高い人
上記のような理由であれば、担当の外商員を変えてもらうほか、積極的に外商サービスを利用することで、外商顧客としての満足度があがるはずです。
関連記事:外商員さんとの付き合い方とは?外商顧客になるリスク・正しい付き合い方
また、外商優待としての割引やポイント還元が不十分だと感じるなら、外商顧客になる百貨店を変えることでよりお得に利用できるようになるかもしれません。
【まとめ】外商をやめるのは簡単!やめるデメリットも特になし
外商カードの審査は簡単ではないため誰にでも所有できるものでもなく、持っているだけでステータスになるカードだからこそ「作ってみたい」と思う人もいるでしょう。
しかしいざ所有してみると、「百貨店はあんまり利用しないや」と気づき、退会を検討し始める人も一定数いるもの。
もし外商顧客をやめたくなったら、特にペナルティなどもなくすぐに辞められる百貨店がほとんどです。
外商部門はそもそもハイレベルなお客様へサービスをする部署なので、わずらわしい手続きなどは必要にならないことが多く、安心してやめられます。
「すぐにやめられるなら、1年だけ試してみようかな」という人は、気になっている百貨店の規定を確認してから申込をしてみてはいかがでしょうか。
おすすめの百貨店については、下記の記事でまとめています。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説
参考記事:三越伊勢丹の外商カードは便利?取得方法とは?スペックを解説
参考記事:高島屋の外商カードのメリットを解説!ポイント制と割引制どっちがお得?