ある程度の年収を上回ると、「外商」という言葉を耳にすることが多くなるかもしれません。
でも、百貨店でVIP対応を受けることができる「外商顧客」は、ほんの一握りの選ばれた人たちだけ。
外商顧客になった人たちは、どんな条件をクリアした人たちなのでしょうか?
結論、外商顧客になれる人とは、年収に余裕があり、百貨店の上客になれる人です。
・外商顧客になるための絶対条件とは?
・外商顧客になる必要がある人とない人の違い
・外商顧客になった場合のノルマとは?
収入に余裕のある人ほど、百貨店の高級ブランド品を手にすることも増えるでしょう。
百貨店でのショッピングが多くなってきたと感じるなら、外商カードを検討すべき機会なのかもしれません。
でも外商顧客とは、なりたい人がなれるものではありません。
今回は、外商顧客になるために必要な条件や、なった後のノルマについて、詳しく解説します。
外商顧客になるには?条件を紹介
外商顧客になるには、百貨店それぞれが定める条件をクリアしている必要があります。
ただし、百貨店ごとに条件は異なるうえに、条件が公開されているわけでもありません。
確実に審査に通過できる絶対的な条件はありませんが、基本的には下記を全てクリアしていれば、問題なく外商顧客になれるはずです。
- 年収が1,000万円以上
- 持ち家がある
- 百貨店の太客である
外商顧客になるには重要となるポイントを、詳しく解説していきます。
外商顧客になる条件①:年収が1,000万円以上
多くの百貨店で、年収の条件を1,000万円としています。
申し込みフォームに1,000万円未満の選択肢が無い場合は明らかですが、数字を入力できるフォームの場合にも、暗黙の了解として1,000万円を設定している百貨店は多いとされています。
とはいえ、1,000万円未満の年収で、百貨店から招待がくることもあります。
年収以外の条件とも総合的に判断されるため、もし年収が1,000万円を超えていなくても、他の項目で調節してみてください。
外商顧客になる条件②:持ち家がある
持ち家がある場合、収入や社会的な地位が安定していると判断されやすいです。
また、大手のハウスメーカーなどで家を購入した場合、提携している百貨店から招待状としてDMが届くこともあります。
タワーマンションに住んでいる場合にも招待状が届くことも。
どのような家に住んでいるのかは、社会的な地位や年収の保証として捉えられていると言っても、過言では無いかもしれません。
外商顧客になる条件③:百貨店の太客である
百貨店をよく利用する、「太客」と呼ばれる存在になれば、百貨店側から招待されることがあります。
たとえ年収が1,000万円未満の場合にも、毎年多くのショッピングをしてくれるお客様であれば、百貨店が「逃したくない」と考えるのも不思議ではありません。
外商顧客になりたい場合には、複数の百貨店で購入するのではなく、1つの百貨店に絞って買い物をするのがおすすめです。
外商顧客になるには?なった後にもノルマがある?
外商顧客になった後、クリアしなければ外商顧客の権利を剥奪されるノルマはあるのでしょうか?
結論、ノルマはない、というのが答えです。
たとえば、今年100万円の買い物をしなかった外商顧客が、来年は外商顧客としての権利を所有できないかというと、ほとんどの場合に心配は不要。
しかし実質的には、割引率が下がるほか、駐車場の無料時間が減るなど、外商顧客としてのサービス内容が薄くなってしまいます。
ギリギリで外商顧客を続けた場合、本当にメリットがあるのかを考えてみる必要があるのではないでしょうか。
外商顧客としてのノルマはない!でも意識するのがおすすめ
そもそも、極端にノルマがクリアできない場合、無理して外商顧客で居続けるのは少々恥ずかしいのではないでしょうか。
外商員は、一般人とは0が2つ違う買い物を毎月するようなお客様を、当然のようにみてきています。
高い買い物をしないで、ステータスのためだけに外商顧客で居続けようとする人は、一目瞭然であるはず。
無理をして外商顧客でいるというのは、気持ちとしてあまり健康的ではないかもしれません。
外商顧客に向いていない人とは?
外商顧客になるための申し込みは、オンラインですぐに完了します。
ある程度の収入や社会的な地位があれば、おそらく審査に通過することはできるでしょう。
しかし、本当に自分が外商顧客に向いているのか、自分で判断することも大切。
もし下記の2つ以上に当てはまっているなら、外商顧客には向いていないかもしれません。
- 100万円単位で買い物をしない人
- ステータスのためだけに取得したい人
- 今以上の買い物ができる余裕がない人
それぞれ詳しくご紹介します。
外商顧客に向いていない人①:100万円単位で買い物をしない人
もし、百貨店で年間100万円単位の買い物をしないのであれば、外商顧客になってもあまりメリットを享受できないかもしれません。
なぜなら多くの外商カードで、購入額にあわせて割引を設定しているから。
100万円を超える買い物額の場合には10%ほどの割引が効く一方で、100万円以下の場合は3%程度の割引のみ適応されるなど、お得度は下がってしまいます。
さらに、ほとんどの外商カードで10,000円をこえる年会費が設定されているため、百貨店を利用しないほど損が大きいです。
100万円単位で買い物をする人であれば確実に得が大きいですが、年会費や割引率、ポイント還元率などさまざまな点を総合的にみて、外商顧客である必要性を判断しましょう。
外商顧客に向いていない人②:ステータスのためだけに取得したい人
外商顧客であるということは、ある程度の地位や年収があることを意味します。
つまり、外商顧客であるということだけで、大きなステータスになるでしょう。
しかし、ステータスのためだけに外商顧客になるのであれば、他により良い方法があるのではないでしょうか。
そもそも、外商顧客になる目的は、百貨店での買い物をより充実したものにすることであるはず。
外商顧客になれるほどの年収があるとはいえ、すべての人が百貨店で高級ブランドを購入することに魅力を感じるとは限りません。
ステータスのためだけに外商顧客になりたいのであれば、もっと有意義に利用できるクレジットカードを探してみるのがおすすめです。
外商顧客に向いていない人③:今以上の買い物ができる余裕がない人
外商顧客になると、外商員が手厚く買い物のサポートをしてくれます。
営業をして売り上げを伸ばしたい、というよりも、外商顧客に喜んでもらうためにより良い商品を紹介してくれるのが、外商員のクオリティです。
自分の好みにあう商品を見つけ出してくれるほか、一般人では手に入りにくい商品を優先的に紹介してもらえるなど、つい購入したくなるものを多く目にすることになるでしょう。
もし今の買い物が限界で、これからもっと買い物幅を広げていくつもりがないのであれば、外商顧客としての楽しみを存分に味わえないかもしれません。
【まとめ】外商顧客になるには買い物をして実績を作ろう
外商顧客になるためには、百貨店で多くの買い物をするのがもっとも間違いのない手段です。
おすすめは、該当百貨店のクレジットカードを作り、購入実績を積み立てていくこと。
できるだけ同じお店に通い、「この人は常連客」という印象をつけることで、百貨店側から招待をしてくれる可能性も上がります。
外商顧客になるにはある程度の収入や社会的地位が必要ではありますが、我こそはという人は気軽に、申し込みをしてみてはいかがでしょうか。