百貨店でお得に買い物がしたいとなると、まず検討するのが「外商カード」の所有でしょう。
外商カードを所有し外商顧客として買い物をすると、年間の利用額によって10%前後の割引が受けられる百貨店が多いです。
一方で「株主優待」も割引が受けられるという点で同様に魅力的であり、百貨店ショッピングが好きな人にとっては有力な選択肢になるでしょう。
では、外商カードと株主優待、どちらのほうがお得なのでしょうか?
結論、できればどちらも活用するのが一番お得ですが、どちらかを選ぶのであれば使い方によってお得度は異なります。
とはいえ外商カードや株主優待の内容は百貨店ごとに異なるため、今回は当サイトがおすすめする「大丸松坂屋」をおもな例として、ご紹介します。
▼外商カードがおすすめな人
- 外商サービス自体に魅力を感じる人
- 株の所有に興味がない人
- 年間購入額が70万円以上の人
- ステータスカードとしてクレカを所有したい人
▼株主優待がおすすめな人
- 百貨店の株を所有することに魅力を感じる人
- 割引以外のサービスに興味がない人
- 年間の購入額が定まっている人
- おもに食料品を百貨店で購入する人
当サイトでは、人気百貨店の外商カードを幅広くご紹介しています。
大丸松坂屋の外商カードについて、詳しくは下記の記事からもご確認いただけます。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説
この記事では、外商カードと株主優待それぞれで受けられるサービス内容や違いを、詳しくご紹介します。
外商vs株主優待!どっちがおすすめ?
外商と株主優待を比較すると、下記のとおりです。
【大丸松坂屋】 | 外商カード | 株主優待 |
①通常割引率 | 年間利用額によって変動
▼年間利用額と割引率 |
常に10% |
②必要費用 | 年会費11,000円 | 最低投資額12万円以上(100株以上) |
③利用額上限 | 最大300万円 | 50万円〜500万円 |
④食料品・レストラン・セール品の割引率 | 1% | 10% |
⑤優待アップ期間 | +1%(最大11%) | 常に10% |
⑥その他サービス | ・担当外商員によるアテンド ・外商ラウンジの利用 ・駐車場の無料利用 ・専用サイトの開設 ・外商限定イベント ・QIRAポイントの付与 |
・有料文化催事 |
外商カードはクレジットカードなので、買い物時には基本的に外商カードでお支払いすることで、割引やポイント付与、またその他サービスを受けられます。
一方で株主優待に発行される「大丸・松坂屋お買い物ご優待カード」はクレジットカードではないため、現金あるいは大丸松坂屋が指定するクレジットカードでのお支払いになります。
外商と株主優待それぞれの特徴や違いについて、詳しく解説します。
外商VS株主優待①:通常割引率
通常割引率は、株主優待であれば常に10%であるのに対し、外商カードは年間の購入額により翌年の割引率が変わる設定になっています。
年間利用額が70万円以上であれば、最大の10%割引が受けられます。
一方で年間利用額が30万円未満の場合は5%、30〜70万円未満なら8%です。
なお、年間利用額とは百貨店での購入額のみがカウントされるため、百貨店外での買い物や生活費については年間購入額に含まれません。
外商VS株主優待②:必要費用
外商カードは年会費が初年度は無料であり、それ以降は11,000円かかります。
また、家族カードを1枚1,100円(最大4枚まで)作成することもでき、どのカードで購入しても年間利用額としてカウントされます。
株主優待で割引を受けるためには、最低でも100株以上の所有が必要です。
株価は変動がありますが、大丸松坂屋は1株あたり1,200円前後なので、100株所有のためには最低でも12万円を投資しなければなりません。
外商VS株主優待③:利用額上限
外商カードの所有者が利用できる限度額は基本的に、最大で300万円と言われています。
ただしクレジットカードであるため、信用情報や利用実績に応じて変動する可能性があります。
株主優待の場合にはそもそもクレジットカードが発行されるわけではないため、クレジットカードとしての利用可能額ではなく、「割引になる上限額」が定められています。
利用限度額は所有する株数によって異なり、下記のとおりです。
- 100株以上500株未満:50万円
- 500株以上1,000株未満:100万円
- 1,000株以上2,000株未満:200万円
- 2,000株以上3,000株未満:300万円
- 3,000株以上4,000株未満:400万円
- 4,000株以上:500万円
500株未満(約60万円ぶん)の投資額の場合には、割引がきくのは年間で50万円までです。
一方で外商カードであれば、70万円以上の購入があれば常に10%割引(優待アップ期間は11%割引)がきくため、年間購入額が高い人ほど外商カードを所有するメリットが大きくなります。
外商VS株主優待④:食料品・レストラン・セール品の割引率
外商カードの所有者は、食料品やレストラン、セール品は外商割が1%と低めに設定されています。
一方で株主優待であれば10%の割引が受けられるのが大きなメリットです。
なお、株主優待にも割引対象外となる店舗は複数存在するため、確認してから買い物することをおすすめします。
外商VS株主優待⑤:優待アップ期間
外商顧客には、優待アップ期間が設けられています。
優待アップ期間に買い物をすると、通常時よりも1%追加で割引がきくため、最大で11%割引が適用されます。
一方で株主優待の場合には優待アップ期間がないため、つねに10%割引の適用です。
外商VS株主優待⑥:その他サービス
外商顧客の場合には、その他サービスが充実しています。
- 担当外商員によるアテンド:担当者が店頭ショッピング時にアテンド
- 外商ラウンジの利用:百貨店に設置された外商ラウンジを無料で利用可能
- 駐車場の無料利用:店舗ごとの条件に従い無料で利用できる時間の付与
- 専用サイトの開設:外商顧客専用のサイト「コネスリーニュ」の利用が可能
- 外商限定イベント:外商顧客だけが招かれるイベントに無料で招待
- QIRAポイントの付与:100円(税込)につき1%のポイント付与
外商カードを所有していると「外商顧客」としてサービスが利用できるようになるため、割引以外の面でも優待が多いです。
一方で株主優待の場合には、有料で参加できる催事がもよおされますが、その他のサービスはあまり期待できません。
【まとめ】外商カードと株主優待どちらも使うのが一番お得
外商カードと株主優待では、いずれも異なるお得なサービスを提供しています。
そこでベストな活用方法は、ポイント還元や利用可能額をふまえて外商カードで買い物をし、株主優待を使って常に10%の割引を受けることです。
年間70万円以上の買い物をするなら11%の割引が受けられるので、外商カードを持っているだけでもメリットは大きく、株主優待である必要性はあまりなくなります。
とはいえ、百貨店の株を所有することに価値を感じるのであれば、株主優待を受けるために必要なのは株への投資額だけです。
百貨店を愛用しているのであれば、できることなら、外商カードと株主優待どちらも活用するのがベストでしょう。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説