百貨店のお得意様である証「外商カード」を持っていることで、外商サービスが受けられるようになります。
外商サービスでは、一般顧客が受けられないような割引を受けられるほか、なかなか手に入りにくい商品が優遇され声をかけてもらえるなど、メリットがたくさんあります。
一見すると良いことばかりのようですが、デメリットはあるのでしょうか?
結論、デメリットはありますが、自分でコントロールできるものなのであまり心配する必要はないでしょう。
・外商サービスは百貨店との付き合い方次第で変わる
・買いすぎを防止したいなら財布の紐をしめるだけ
・百貨店での買い物が好きならサービスはメリットが多い
そもそも百貨店での買い物が好きではない、という人や、百貨店ショッピングはあまりしない、という人であれば、外商サービスを使いこなすことはできないでしょう。
一方で、外商顧客になることを検討するほど百貨店での買い物が好きな人であれば、外商顧客になって損をするということはほとんどない、と言っても過言ではありません。
とはいえ、外商カード自体は年会費がかかることがほとんどなので、なにも考えていないと損をする可能性はあります。
この記事では、外商顧客になることのデメリットを詳しくご紹介します。
外商カードのデメリットとは?外商顧客になるリスクを解説
外商カードを持つことのデメリットは、下記のとおりです。
- つい買いすぎてしまう
- 外商レベルを気にしてしまう
- 付き合いの買い物を意識してしまう
- サービスがありすぎる
- 外商カードの年会費がかかる
いずれも自分でコントロールできるものですが、リスクとして知っておかなければ「思っていたサービスと違った」なんてことにもなるでしょう。
外商カードのデメリットを、詳しくご紹介します。
外商カードのデメリット①:つい買いすぎてしまう
外商顧客になると、普段はできないほどの割引額で購入できるほか、一般顧客では入手できないものも特別に購入できる機会が巡ってくるなどのメリットがあります。
しかし、このようなメリットに浮かれて財布の紐をゆるめてしまうと、購入額は一気にふくらんでしまうもの。
比較的安く購入できる、とはいうものの、百貨店で取り扱っているブランドはそもそもがハイレベルなので、「安い」とは言い難いでしょう。
もともと高額なものをお得に購入できるからといって、安く買い物ができる、というわけではありません。
つい買いすぎてしまうことで、大きな出費になってしまえばデメリットになるのではないでしょうか。
外商カードのデメリット②:外商レベルを気にしてしまう
「外商顧客」と言っても、人それぞれの購入金額は異なります。
そこで、「自分は底辺ではないか?」という考え方が頭をよぎることで、「もっと買わないといけないのでは?」と不安になってしまう人がいます。
外商カードに付帯しており公開されているサービスは、すべての外商顧客に平等に与えられる権利です。
しかし、年間の購入金額が高いほど、非公式で提供されている外商サービスは手厚くなっていくと言われています。
そもそも外商顧客であるという時点で一般顧客とは大きな差があるため、特に気にする必要はない点です。
しかし、なんとなく「もっと買わなければならないのでは?」「こんな金額じゃ担当さんに申し訳ない…?」という気持ちが出てきてしまうかもしれません。
外商カードのデメリット③:付き合いの買い物を意識してしまう
外商顧客になると、それぞれに担当者がつきます。
担当者は外商顧客の手足となって、商品を探してくれたり、自宅まで商品を持ってきてくれたりします。
とはいえ、このようなサービスはあくまで、担当外商員の好意によるところが大きいです。
無料サービスでなんでもやってもらえることかというと、それはさすがに図々しいと言えるでしょう。
担当外商員は百貨店の営業を担っている存在だからこそ、外商顧客がお世話になるのであればそのぶん返してあげたほうが、良い関係が築けます。
担当外商員と良い関係を築いておくほど、融通をきかせてもらえる可能性も上がるため、両者にとってメリットが大きいです。
しかし、本当はそこまで必要としていなくても、付き合いのために買い物をしてあげるというタイミングは出てくるかもしれません。
外商カードのデメリット④:サービスがありすぎる
外商顧客が受けられるサービスが多すぎるため、どこまで使いこなせるかどうかは自分次第です。
たとえば、当サイトがおすすめしている百貨店「大丸松坂屋」であれば、外商割引として最大で11%の割引を受けることができます。
割引であれば買い物のたびに自動的に適用されるため、使いこなすという意識はしなくても問題ないでしょう。
しかし外商顧客になると、外商顧客だけが呼ばれる「特別販売会」などに参加する機会も訪れます。
特別販売会では、日頃の店頭では見かけることのできない商品を購入できるほか、普段よりも割引をしてもらえることもあるため、せっかく外商顧客になるなら参加しなくてはもったいない。
さらに、特別販売会では多くの場合に、カフェやレストランを無料や割引で利用できる商品券などをもらえるため、当日は足を運ぶだけでお得です。
外商顧客になると、それだけで買い物の魅力度がアップするぶん、お金が出ていくタイミングも増えてしまうもの。
サービスをどこまで使いこなすかは、人それぞれよく考えて動くべきでしょう。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説
外商カードのデメリット⑤:外商カードの年会費がかかる
外商カードは多くの場合に、年会費がかかります。
年会費として多いのは11,000円で、1年で1度も百貨店での買い物をしないという人であれば、まるっきり赤字になります。
たとえば10%割引が受けられるのであれば、年間で11万円の買い物をするだけでも、もとはとれます。
とはいえ、百貨店での買い物をしない可能性がある人や、大きな買い物をしないという人であれば、年会費がかかるというのは大きなデメリットになりうるでしょう。
百貨店での買い物の有無が定かではないけれど、ステータスカードになるお得度の高いカードを探しているなら、外商カードにこだわる必要もないのかもしれません。
たとえば「UCプラチナカード」であれば、カード付帯サービスが外商カード以上に充実しており、普段使いとしての実用性が高いです。
参考記事:【迷ったらコレ】外商カードは大丸松坂屋お得意様ゴールドカード!普段使いはUCプラチナカードが良い理由
【まとめ】外商カードのデメリットは?自分で調節できます
外商カードを持つことで、お得度の高い外商サービスを利用できるようになるため、百貨店での買い物が好きな人には基本的にメリット部分が大きいです。
しかし、安く購入できることや、レア商品が手に入りやすいことが、お金の使いすぎを招く可能性があります。
つまり、メリットが転じてデメリットにもなると言えるので、外商顧客というのは背伸びをしてなるものではないのかもしれません。
下記のページでは、外商顧客になるメリットにより焦点を当ててご紹介しているので、「自分は外商顧客になるべきか?」と悩んでいる人は合わせてご活用ください。
参考記事:外商とは?百貨店の売上を支える外商顧客になるメリット・デメリット