百貨店でよくお買い物をするお得意様である、「外商顧客」。
外商顧客になると、一般のお客様とは異なるハイクラスなサービスを受けることができます。
では、外商顧客になるために必要な年収は、いくらでしょうか?
あるいは、百貨店でいくらの買い物をすれば外相になれるのでしょうか?
結論をお伝えすると、外商になれる年収はだいたい1,000万円が目安です。
また、百貨店で必要な購入額は年間100万円が最低ラインであると言われています。
しかし、上記には例外もあります。
・外商になるために必要なのは総合点
・外商を継続するために必要なこととは
・外商顧客が受けられるサービスのランク
この記事では、外商顧客になるためのボーダーラインから、外商を継続するために必要な購入額、希望サービスを受けるために必要な条件まで、詳しく解説します。
外商顧客になれる年収はいくらから?
外商顧客は基本的に、招待制となっています。
条件をクリアしたことを百貨店側が承認し、顧客へ外商としてのお声がけがかかるというイメージです。
なお、百貨店ごとに規定が異なるため、一概として年収などの条件が定まっているわけではありません。
とはいえ、年収最低ラインは1,000万円であると言われることが多く、反対に年収1,000万円を超える人であれば問題なくお声がけがあるでしょう。
年収1,000万円未満だと外商顧客になるのは難しい?
年収1,000万円未満のケースでも、外商顧客としてお声がけがあることがあります。
外商顧客として招待される多くの場合が、百貨店からの信頼が強いケースです。
- 百貨店のクレジットカードに購入実績が残っている
- 年間で100万円以上の買い物をしていることがわかる
- 百貨店で仲の良いスタッフがいる
上記のような条件が揃っていると、百貨店側から招待される可能性が高いです。
また、不動産を購入したタイミングで近場の百貨店からDM(郵便物)が届くこともあります。
外商はいくらからなれる?自分で申し込むことも可能
「今まで百貨店は使ってこなかったけど、これからお世話になりたい」という人は、招待を待たずに自分から申し込みをすることも可能です。
申し込み方法は主に2通りあります。
- 百貨店の外商カウンターに足を運ぶ
- オンラインで申し込む
最近ではオンラインからの申し込みを受け付けている百貨店も増えているので、気軽にお試し感覚で申し込みをしやすくなりました。
「外商カウンターまで行って審査に落ちたら、なんか恥ずかしい…」という場合にも、オンラインが活用できるのではないでしょうか。
【外商】自宅訪問に必要な購入額はいくらから?
「外商顧客」と言っても、全ての外商顧客が同じサービスを受けられるわけではありません。
顧客によるランクが決められているわけではありませんが、購入額が大きいほど手厚いサービスが受けられるというのが暗黙の了解です。
なお、自宅訪問に必要な購入額は、公に発表されているわけではありません。
ただし基本的には、年間に200〜300万円程度の買い物をしている顧客が対象になりやすいと言われています。
また、百貨店にとってのお得意様であり、自宅を訪問するだけの価値があると思ってもらえる顧客である必要があるでしょう。
欲しいものを買うのはもちろん、ときには百貨店側の意思も尊重し、百貨店が求めるものを購入する必要があることも。
ある程度は資金と心に余裕があることが、自宅訪問サービスを受けるための条件と言っても過言ではないでしょう。
【外商】便利だから自宅訪問サービスを利用するのは△
「家まで商品を持ってきてくれる」と聞いて、便利だからと外商としてのサービスを求めるのは、あまりおすすめしません。
外商員は外商顧客の自宅にあがり、持ち寄った商品を顧客とお話をしながら紹介していきます。
ブランドバッグから宝石、絵画、家具までさまざまな高額商品を、外商員が時間と労力を使って選び、持ち寄ってくれるのが魅力です。
たとえば「旅行時に使える白いキャップが欲しい」と言えば、「複数お選びしてお持ちいたします。いつがよろしいですか?」と、希望を叶えてくれるのが外商員というもの。
とても助かるサービスだからこそ、「便利だから」という理由で無闇に利用すべきものではないでしょう。
外商顧客の継続に必要な条件とは?
一度は外商顧客になったものの、百貨店を利用しないのであれば外商顧客である必要性はあまり見出せないでしょう。
とはいえ、百貨店をある程度利用するという人なら、外商顧客という立場を失うのは惜しいのでは?
外商顧客を継続するための条件は「特に存在していない」とは言われています。
しかしそもそも、外商顧客になるための条件が「年間100万円のショッピング」であるというのが暗黙の了解です。
つまり、毎年100万円以上の買い物は継続できる人であることが、外商顧客であることの前提と考えて良いでしょう。
ただし、「外商顧客」とはいえ、受けられるサービスには違いがあります。
たとえば、自宅訪問をしてもらえるような外商顧客は、年間100万円という最低購入額ではなく、年間200〜300万円以上の購入を継続している人である傾向が強いです。
親が外商顧客の場合は子供も引き継げる?
「親が外商なら、引き継いでおいた方が良い」とはよく聞く話ではないでしょうか。
親が外商顧客になり、手厚いサービスを受けている場合、子供もサービスを受け継ぐことが可能なケースがあります。
引き継ぎをしておけば、一家のことをよく知るプロの外商員さんが、そのまま対応をしてくれるようになることが多いです。
ただし、百貨店の利用頻度も引き継がなくてはいけない、というのは当然のこと。
たとえば「家を出る前は実家に外商員が来てくれていた。気づいたらこなくなっていた」というケースではおそらく、両親の百貨店での買い物頻度が下がったということでしょう。
子供が親の外商としての立場を引き継ぎたいのであれば、親だけでなく子供も日頃から外商員との関わり、引き継ぎの意思を示しておいた方が良いかもしれません。
外商顧客になるためのステップとは?
外商顧客になるための王道ステップは、下記の通りです。
- 利用する百貨店を決める
- 百貨店のクレジットカードを作る
- 百貨店で買い物履歴をつける
- 百貨店から招待を受ける
それぞれのステップごとに解説します。
外商顧客になるステップ①:利用する百貨店を決める
まずはどの百貨店を利用していくかを決めます。
外商になるのであれば、複数の百貨店を転々と利用するよりも、1つの百貨店に絞って「お得意様」としての地位を獲得するのがおすすめです。
外商顧客になるステップ②:百貨店のクレジットカードを作る
利用を決めた百貨店のクレジットカードを作ります。
クレジットカードの履歴がないと、いくら買い物をしても証明にならず、招待を受け取れません。
外商顧客になるステップ③:百貨店で買い物履歴をつける
クレジットカードが手元に届いたら、あとは百貨店で買い物をするだけです。
無駄な買い物をする必要はありませんが、年間100万円の購入額をめどに利用してみてください。
外商顧客になるステップ④:百貨店から招待を受ける
クレジットカードの履歴が膨らんできた頃には、百貨店側から招待を受けるようになるでしょう。
ただし、招待を受けたからと言って確実に外商顧客になれるわけではなく、審査に通過しなくてはいけません。
とはいえ、年間100万円以上の買い物をしていることが証明されていれば、基本的な条件はクリアしていると考えて良いでしょう。
【まとめ】外商にはいくらからなれる?百貨店からの信頼が大切
外商になる人は基本的に、年収1,000万円以上であることや、百貨店での買い物を年間100万円以上しているという基準をクリアしているとされています。
さらに、自宅訪問サービスを受けている外商顧客は、年間200万円〜300万円以上の買い物をしていること多いです。
もちろん例外はありますが、基本的には百貨店からの信頼がある顧客という意味で、上記の通りであると考えて良いでしょう。
外商顧客としてのサービスに興味がある方や、日頃から百貨店での買い物を楽しんでいるという方は、まずは希望百貨店のクレジットカードで購入履歴をコツコツと貯めてみてください。