百貨店で見かける「外商お得意様サロン」という名のVIPルーム。
一般のお客様では入ることの許されない特別なお部屋では、特別なサービスを受けることができます。
では、そんな特別な「外商お得意様サロン」を使っている人たちは、一体どのような人なのでしょうか?
・外商とはどんな存在なの?
・外商お得意様サロンってどんな場所?
・外商だけが受けられる特別サービスとは?
この記事では、百貨店で大切にされている「外商」とはどのような存在なのかから、「外商お得意様サロン」で受けられるサービスまで、詳しく解説します。
外商とはどんな存在?
「外商」とは、百貨店が用意しているお得意様部門のことです。
「外商顧客」というと、外商が担当するお得意様を意味し、一般のお客様とは異なる特別なサービスを受けることができます。
ただし、誰でも外商顧客になれるわけではありません。
外商顧客になるためには、年収や百貨店での購入実績などをふまえた、厳しい審査に通過する必要があります。
▼外商顧客が受けられるサービス例
- 担当外商員による訪問販売
- 外商顧客のみ対象の販売会への招待
- お得意様限定の割引の適用
上記のように、外商顧客だけが受けることのできる特別なサービスは多いです。
ただし、たとえば年収は1,000万円、百貨店での年間購入額が100万円をボーダーラインにしている百貨店も珍しくはありません。
外商お得意様サロンを利用できる人は、ある程度の高所得者あるいは高額購入者だけである、と考えて良いでしょう。
外商お得意様サロンとは?受けられるサービスを紹介
「外商お得意様サロン」と書かれた扉の向こう側には、いったいどのような空間が広がっているのでしょうか?
外商のお客様が利用できるサービスは、どれをとってもVIPです。
百貨店で快適に買い物ができるよう、外商お得意様サロンでは快適な休憩空間が提供されています。
具体的には、下記のようなサービスを受けることができます。
- 無料ドリンクでほっと一息
- パソコンを持ち込んで仕事
- 購入品や荷物を預ける
サービスの魅力について、それぞれ詳しく解説します。
外商お得意様サロンのサービス①:無料ドリンクでほっと一息
外商お得意様サロンでは、無料で飲めるドリンクが提供されることがほとんどです。
百貨店によってドリンクの提供方法は異なりますが、ひと息つくのにはじゅうぶんなサービスが用意されています。
自動販売機から自由にドリンクを飲めるシステムを導入している場合のほかに、スタッフが丁寧にグラスへドリンクを注いで持ってきてくれるというシステムなど、さまざまです。
トップレベルの外商顧客になると、さらに特別な外商お得意様サロンが用意され、より高級なお菓子やドリンクを楽しむことができると言われている百貨店も。
百貨店のあるエリアは人も多く、平日休日関係なくどのお店も混雑していることがあります。
休憩のためにわざわざ百貨店から出て、カフェに並ばなくてはいけないという手間がはぶけるため重宝するはずです。
外商お得意様サロンのサービス②:パソコンを持ち込んで仕事
外商お得意様サロンには、パソコンでお仕事ができるようにテーブルや椅子、コンセントなどが完備されています。
急なお仕事が舞い込んできた場合にも、パソコンを広げて作業をすることが可能です。
百貨店によっては利用時間が制限されていることもありますが、無制限で滞在しドリンクを飲みながら過ごせることも多いです。
時間制限がある場合にも、どうしても場所が必要なことを説明すれば、滞在を拒否されるということは珍しいのではないでしょうか。
外商お得意様サロンのサービス③:購入品を預ける
外商顧客は基本的に、購入品を持ったままショッピングを続けません。
基本的には担当の外商員の名前を店員に伝えることで、外商員が購入品を引き取り、外商お得意様サロンまで運んでおいてくれます。
運んでもらった購入品は、当日持ち帰るものと、郵送で送ってもらうものに分けることが可能です。
すぐに必要なものであれば自分で持ち帰り、利用を急がないものやかさばるものは郵送してもらうことで、より快適にショッピングを楽しむことができます。
さらに、冬場に着ているコートも預けておくことができるため、身軽な状態で買い物を楽しむことが可能です。
外商お得意様サロンを利用する方法とは?
「外商お得意様サロン」を利用したい場合には、外商顧客になる必要があります。
外商顧客とは、百貨店が発行する「お得意様カード」と呼ばれるクレジットカードを所有する人のことです。
外商顧客が百貨店で買い物をするときは基本的に、お得意様カードを利用して決済をします。
上顧客になると、いわゆる「ツケ」で支払うことまでできるようになるため、手ぶらで百貨店を訪れるということも。
お得意様カードを作る方法は、主に2つです。
- 招待される
- 自分で申し込む
今までは①の「招待される」手段が主流ですが、最近ではオンラインから「自分で申し込む」という方法もよく利用されています。
それぞれの手段について、具体的な方法を詳しく解説します。
外商サロンの利用方法①:招待される
外商顧客になるための王道手段は、百貨店や既存の外商顧客から招待されることです。
百貨店のクレジットカードを作成し、百貨店で買い物をするたびに購入実績をつけることで、百貨店側から「外商になりませんか」と声がかかります。
あくまで百貨店の発行するクレジットカードで決済をしておくことで購入の証明になり、百貨店側が気づいてくれるという流れです。
あるいは、すでに外商顧客である知人から招待され、外商顧客になるという人もいます。
いくら招待とはいえ、厳しい審査に通過する必要がありますが、既存顧客の招待という点で優先的に通過をさせてもらえることが多いです。
百貨店での購入実績があれば、より審査に通過しやすいと言われています。
まだクレジットカードを作っていないかたは、百貨店で買い物をする前に作成しておきましょう。
外商サロンの利用方法②:自分で申し込む
最近では、自分から外商顧客として申し込む手段を設置している百貨店も多いです。
申し込み方法としては主に、オンラインあるいは百貨店の外商窓口の2パターンがあります。
すでに百貨店に通っているというかたであれば、百貨店の外商窓口に足を運ぶのも良いでしょう。
一方で、これから百貨店を利用していきたいという人や、人混みのなか百貨店に顔を出したくないという人は、オンラインから申し込みをするのが気軽で◎。
百貨店それぞれが申込書を用意しており、年収や持ち家の有無、職業などの記載を求められます。
あくまでクレジットカードの発行なので嘘のないよう、丁寧に記載して提出してください。
【まとめ】外商お得意様サロンを優雅に活用して買い物を楽しもう
「外商お得意様サロン」は、外商顧客と呼ばれる特別なお客様だけが利用できる休憩所です。
外商顧客として「お得意様カード」を所有している人たちだけの、くつろげる空間が用意されています。
百貨店での購入品をサロンへ運んでもらい身軽にショッピングを楽しみつつ、ほっと一息休憩をしにフラッと立ち寄れる、とても便利なサービスです。
外商お得意様サロンは外商顧客にしか利用できないからこそ、クローズドで安心感のある場所になると言えるでしょう。
百貨店での買い物をもっと気軽に楽しみたい方は、外商顧客としての申し込みから始めてみてくださいね。