きらびやかな高級ブランドが立ち並ぶ「百貨店」は、お得意様に向けて「外商カード」を発行しています。
外商カードを所有する顧客は「外商顧客」と呼ばれ、お得に買い物ができるほか、充実した外商サービスを受けることができます。
そんな外商カードですが、大学生が取得することは可能でしょうか?
結論、大学生であることを理由に、申し込みができないというケースは珍しいです。
しかし審査の段階で重視されるのは「本人の社会的信用」なので、大学生自身がカードの名義人になりたいのであれば、本人に安定した収入が必要になります。
つまり、たとえ親が大企業に勤めていたり、企業の社長である場合にも、カード名義人自身に社会的信用がなければ意味がありません。
・外商カードは大学生でも作成可能?
・外商カードの申し込みができる大学生とは?
・社会的信用のない大学生が外商カードを取得する方法
「大学生」と言っても、高校からストレートで入学した人もいれば、一度社会に出てから大学に入学したという人もいるでしょう。
また、近年では大学生が必ずしもアルバイトで稼いでいるとは限らず、自分で事業を立ち上げて稼いでいる人もいます。
いずれにしても重要なのは「自分自身に安定した稼ぎがある」かどうかです。
この記事では、外商カードを作成したい大学生に向けて、クリアしなければならない条件や、条件をクリアできなかった場合にできることを、詳しくご紹介します。
百貨店の外商カードは大学生でも作成可能?申込条件とは?
百貨店ごとに申込条件は異なりますが、軸とする部分はほとんど同じです。
たとえば、当サイトおすすめの「大丸松坂屋」では、申し込みができる人の条件として下記を明記しています。
- 満20歳以上であること
- 安定した収入があり、社会的に信用があること
- 申込フォームに入力する「自宅」と「勤務先」に電話連絡が可能であること
- 「会員規約」等をご自身で読み、内容をご承認できること
- 日本国内に住んでおり、申込フォームの所定事項を日本語で入力できること
上記にひとつでも当てはまらなかった場合には、申し込み自体ができません。
多くの百貨店で「大学生だと申し込みはできない」という条件はつけていません。
大学生であるかどうかよりも「安定した収入がある」かどうかを申し込み条件としています。
申し込み条件をクリアしているケース・クリアしていないケースそれぞれについて、より詳しく噛み砕いてご紹介していきます。
百貨店の外商カードは大学生でも作成可能?
重視されるのは、カード名義人本人に「社会的信用」があるかどうかです。
大学生が自分名義で外商カードを作成したいのであれば、親ではなく自分自身に社会的信用があることが大切です。
社会的信用がある、というのは具体的には、「自分自身に安定した収入があり証明できること」などがあげられます。
審査に親は関係ないので、自分自身に収入がないのであれば、自分名義で外商カードを作成するのは難しいでしょう。
▼大学生でも申し込み可能なケース
- 会社に勤めながら大学生をやっている
- 自営業を営んでおり安定した収入がある
- フリーランスとして数年の実績がある
最近では働き方も多様化しているため、大学生であってもインフルエンサーなどとして安定した収入を得る人は増えてきました。
ただし、安定した収入があることは証明できなければなりません。
確定申告をしていることはもちろん、少なくとも3年以上は収入状況が継続していなければ、安定しているとは言い難いでしょう。
▼大学生で申し込みは難しいケース
- アルバイトで収入が安定している
- 自分には稼ぎがなく高収入の親の稼ぎで生計を立てている
- 20歳未満の大学生である
厳密にいうと、申し込み自体はオンラインでできてしまうので、チャレンジしてみることは可能です。
しかし上記のようなケースであれば、審査に通過することはいずれにしても難しいでしょう。
なお、本来申し込みができないという人が審査を受けた場合には審査に通過できないだけなので、特に罰則などがあるわけではありません。
ただ、相手にはしてもらえないはずなので、外商カードはいさぎよく諦めてコツコツと条件クリアのために行動したほうが良いのではないでしょうか。
親の収入は高い!親の外商カードに家族カードを付けるのもあり
大学生の場合、自分自身はまだ社会経験がなく収入が安定していないけれど、親であれば社会的信用も高いという場合があるでしょう。
その場合には、親に外商カードを作ってもらい、「家族カード」を自分用に発行してもらうことも可能です。
家族カードとは外商カードに合わせて発行できるもので、多くの百貨店で発行することができます。
大丸松坂屋であれば、外商カードの年会費が11,000円であるのに対し、家族カードは1,100円で発行できるので、家族ぐるみでデパートショッピングが好きなときに便利です。
家族カードは購入実績も外商カードとまとめられて便利!
外商カードの割引優待率やポイント還元率は基本的に、年間の購入額によって翌年に適用されるかたちで変動します。
たとえば大丸松坂屋なら、下記のとおりです。
▼年間の利用実績と優待率(翌年に適応)
- 30万円未満:5%
- 30万円以上70万円未満:8%
- 70万円以上:10%
たとえば外商カード本体で40万円、家族カードで30万円の買い物をした場合、翌年の優待率として外商カードと家族カードどちらも10%割引が利用できます。
さらに大丸松坂屋では毎月ポイントアップイベントをおこなっており、期間中に購入をすれば+1%割引が受けられるため、最大で11%の割引がききます。
また、その他の外商サービスについても、外商カードと家族カード所有者は同様に使えるので、持っていて損はありません。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説
外商特典は親から子へ継がれることもある
外商顧客として百貨店を利用しているうちに、子供にも同じ担当者が付き、子供自身が自分で外商カードを持ちやすくなることがあります。
担当の外商員との付き合い方にもよりますが、仲良くしておくほどに、子供にも「外商としてカードを作りませんか」と話が出やすくなるものです。
どうしても大学生自身が自分の名義でカードを作りたい場合には、まずは社会人として収入を安定させなければなりません。
しかし、ひとまず外商サービスを利用できれば良い、というのであれば、親名義で外商カードを作成してもらい、自分は家族カードを発行するというのも得策です。
【まとめ】外商カードは大学生でも作成可能!申し込んでみよう
申し込み条件さえクリアしていれば、試しに審査を受けることができます。
たとえば大丸松坂屋であれば、審査はオンラインから無料で受けられるものなので、自分が審査基準を満たしているかどうかは試しに申し込みをしてみれば分かることでしょう。
最近では大学生を含む若年層が百貨店での買い物に魅力を感じ、外商カードを作成するケースが増えてきています。
働き方が多様になってきたことにより、ハイブランドに手を出したい若年層が増加するのも想像に難しくありません。
また、ネットショッピングという相手の見えない場所で買い物をする危うさも周知され始め、百貨店という場所で安心して買い物をすることへのニーズが高まっていると言えるでしょう。
高級ブランドをお得に購入したいのであれば、まずは外商カードの取得を目指してみてはいかがでしょうか。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説
参考記事:三越伊勢丹の外商カードは便利?取得方法とは?スペックを解説
参考記事:高島屋の外商カードのメリットを解説!ポイント制と割引制どっちがお得?