百貨店のお得意様である証拠「外商カード」が「簡単に取得できるものではない」というのは、周知の事実です。
可能な限り審査に通りやすい状況を整えて挑んだというのに、審査に落ちてしまったという人も珍しくはありません。
外商カードの審査に落ちてしまった場合、原因を解明し、次の審査までに状況を改善しておく必要があります。
・外商カードの審査に落ちる原因とは?
・外商カードの審査に通過するためにできることとは?
・審査がやさしい外商カードはある?
この記事では、外商カードの審査に落ちてしまったという方に向けて、マイナスポイントとなりうる原因や、審査に通過するために今からできることを、詳しく解説します。
外商カードの審査に落ちた!原因はなに?
外商カードの審査に落ちてしまった場合、かならず原因があります。
主に下記は、致命的なマイナスポイントになると考えるべきでしょう。
- 年収が低い
- 信用情報に問題がある
- 職歴が短い
- 年齢が若い
- 複数の会社に同時申込した
- 申込内容に嘘があった
それぞれについて、詳しく解説します。
外商カードの審査落ち原因①:年収が低い
外商カードの審査は、年収が高いほど通りやすいと言われています。
条件として記載されていなくても、暗黙の了解として高収入を前提にしていることは珍しくありません。
多くの場合、基準としているのは1,000万円です。
基準を超えていない場合、選択肢がない申込書を作成している百貨店であれば、基準を察することができます。
一方で、自分で年収を入力すれば良い申込書であれば、年収が数百万円でも申込自体は可能です。
とはいえ、年収が高いに越したことはないでしょう。
さらに、年収が安定しているかどうかも、審査の結果を分けやすいです。
「今年だけたまたま収入1,000万円を超えた」という個人事業主などであれば、審査の通過は難しいかもしれません。
なお、年収が1,000万円未満で申込をする場合にも、プラス要素があれば審査に通るケースはあります。
プラス要素について詳しくは、後述しています。
外商カードの審査落ち原因②:信用情報に問題がある
たとえば、他社から巨額の借入をしている場合や、複数の他社から借入をしている場合などには、審査上マイナスポイントになります。
金融機関は信用情報を共有しているため、一見関係のない会社どうしでも金融情報がわかるようになっています。
他にも、他社のクレジットカードやスマートフォンの通信料金、家賃などの滞納があった場合にも、信用情報に傷が付きます。
基本的には完済後5年で履歴は消えるため反対に、滞納から5年は信用が薄い状況であり、審査に通過しづらいです。
外商カードの審査落ち原因③:職歴が短い
職歴が短いと、どんな仕事をしている場合にも社会的信用は薄くなります。
たとえば、会社を立ち上げて1年で年収1,000万円の社長と、勤務歴10年で年収800万円のサラリーマンであれば、勤務歴10年のサラリーマンの方が社会的信用はあついです。
さらに、勤続年数が低いのにも関わらず年収が高い場合には、不自然と取られてしまうこともあります。
外商カードを取得したいと考える経営者は多いですが、自分の会社をたちあげてから最低でも3年間は、収入が安定していることと合わせて信頼性を証明すべきでしょう。
外商カードの審査落ち原因④:年齢が若い
年齢が若いと、社会的信用面が薄くなる傾向があります。
百貨店によっては、満30歳以上でなければ審査申込資格を与えていないというケースも。
最近では20代で高収入を得ている人もいるものですが、百貨店側としては今でも「社会的信頼」を年齢と重ねていることが多いです。
たとえば28歳で会社を立ち上げ、1年目に外商カードの申請をした場合には、審査に通過するのは難しいでしょう。
この場合には、会社立ち上げから3年が経過し、自身も30歳を超える3年後に申請をすれば、審査に通過しやすくなるはずです。
外商カードの審査落ち原因⑤:複数の会社に同時申込した
たとえば会社を立ち上げたタイミングで、付き合いとして百貨店を利用する頻度が増えるため、「ひとまず外商カードを作っておきたい」と考える経営者もいるでしょう。
ただし、外商カードは「クレジットカード」なので、信頼のもと発行されるものです。
複数の会社へ同時に外商カードの申込をしている場合、詐欺である可能性や、他社と同時にカードを作った場合の支払い能力低下を懸念されやすくなり、審査が難しくなります。
外商カードを申し込むときには焦らずに、優先順位の高いものから選んで申請してみてください。
外商カードの審査落ち原因⑥:申込内容に嘘があった
審査を優位に進めたいからと、少し大袈裟な内容で申込書を書きたくなってしまうかもしれませんが、これは御法度です。
たとえば、年収を本来よりも多めに書いてしまうほか、勤続年収を増やして書いてしまうなどは、勤務先に確認をされすぐにバレてしまいます。
会社を辞めて自営業を始めた年に、前職であれば10年は勤続していたからといって前職を記載するのも嘘となりNGです。
ほかにも、自営業の取締役になって1年で年収1,000万円を超えている、などの、一般的には少々疑わしい内容で申込をしている場合にも、審査に落ちやすいです。
たとえ嘘でなかった場合にも、事業立ち上げ後1年であれば安定性が不透明なので、審査に通るのは難しくなります。
なお万が一、申込内容に嘘が発覚した場合、百貨店側からの信頼はガタ落ちします。
今度、本当の申込内容が改善されたとしても、審査に通過しにくくなる可能性は、ないとは言い切れません。
申込内容については、必ず本当のことだけを書きましょう。
外商カードの審査落ち!再挑戦に必要なプラス要素とは?
外商カードの審査に落ちてしまった場合は、原因を解消し、プラス要素を増やしていく必要があります。
具体的には、下記のような方法でプラス要素を積み立てていきましょう。
- 購入実績を作る
- 職歴や収入を安定させる
- 他社からの借入を完済する
それぞれ詳しく解説します。
外商カード審査落ち対策①:購入実績を作る
外商カードを使った購入実績を積み立てておくことで、「この人はお得意様である」と百貨店に認識してもらうことは、大きなプラス要素になります。
なお当然ですが、購入したらとどこおりなく支払いまで済ませておかなくては、かえってマイナス要素になってしまうため注意。
年間で100万円以上の買い物をすることで、外商としての紹介も受けやすくなるため、いつでも申込ができる状態が整います。
外商カード審査落ち対策②:職歴や収入を安定させる
職歴や年収は、いずれか1つでも欠けていると審査に落ちやすくなります。
いくら年収があっても勤務年数が少なければ社会的信頼が足りず、その反対も同様です。
毎年数百万円の購入実績に加え、安定した年収や勤続年数があれば、かなり通過しやすくなるでしょう。
外商カード審査落ち対策③:他社からの借入を完済する
他者から借入をしている場合には、かならず完済をしてから申込をしましょう。
たとえば会社設立のために借入をした、という経営者であれば、完済していない状態で申込に通過するのは難しいはずです。
また、複数の会社から借入をした場合には、審査通過は難しいかもしれません。
完済をしたあと、数年間の安定した収入があれば、審査に通過しやすくなると言われています。
【まとめ】外商カードの審査落ち!原因はプラス要素でカバー
外商カードの審査落ちには、必ず原因があります。
原因を解消するためには、時間がかかることもあるでしょう。
次の申込時までになるべくプラス要素を積み立てて、マイナス要素が減るように動いてみてください。
まだ百貨店のクレジットカードを持っていないなら、まずは一般カードで、購入実績を作っておくことをおすすめします。