外商顧客になるためには、「外商カード」や「お得意様カード」と呼ばれるカードを作る必要があります。
ただし、外商になるためのカードは一般的なクレジットカードよりも審査が厳しく、誰にでも取得できるわけではありません。
結論、外商顧客になる人の年収は最低でも、1,000万円は必要であると言われています。
ただし、年収が絶対的ではないケースもあるので、年収だけで判断するのはまだ早いでしょう。
・年収が1,000万円未満で外商顧客になりたい人
・これから外商顧客になる審査を受けてみたい人
・年収が1,000万円を超えるけど審査に確実に通りたい人
今回は、外商顧客になるために必要な年収と、他に重視されるポイント、知らないと審査が難しくなる注意点を詳しく解説します。
この記事を読んでぜひ、気になっている百貨店の外商カード作成を目指して、準備を整えてみてください。
外商顧客になる審査に通過できる年収はいくら?
外商顧客になるための審査に通過できる年収は、1,000万円以上と言われています。
しかし、現実では年収が1,000万円未満でも外商への招待を受け通過した、という人は案外珍しくありません。
また最近では百貨店側が、若者の外商顧客の獲得にも注力している傾向があります。
年収だけではなく、百貨店と外商顧客それぞれとの将来性を視野に入れたうえで、審査が行われている可能性が高いです。
外商顧客として重視される項目とは?
外商顧客の審査では年収のほかに、下記のような項目が重視されていると言われています。
- 購入実績
- 職業
- 持ち家の有無
基準は百貨店ごとに異なるうえに、いずれの百貨店も明確な基準は開示していませんが、上記の内容が充実していれば通過しやすい傾向があります。
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
外商顧客の審査基準①:購入実績
該当する百貨店で購入実績がある人の場合には、百貨店側からインビテーションを受けることもあります。
百貨店としては、購入実績がある人であれば信頼度も高くなり、安心して審査を通過させやすくなるものです。
購入実績をつけるためには、百貨店のクレジットカードを作る必要があります。
百貨店のクレジットカード履歴を確認したとき、一定額以上の買い物をしている実績が分かれば、百貨店側から目をつけてもらえるという仕組みです。
まだクレジットカードを持っていないなら、1つの百貨店だけに通うつもりで、まずはクレジットカードを作ることから始めてみてください。
外商顧客の審査基準②:職業
職業は一般的に収入が安定していると思われやすいものであれば、審査にプラス要素となりやすいと言われています。
たとえば、下記のような職業であれば審査に有利に働くでしょう。
- 士業
- 医師
- 会社役員
- 大学教授
また、申し込み欄には「無職」の選択肢があるケースも。
この場合、収入源が何なのかを記載する項目も用意されているはずです。
不動産や株による収入がある場合、内容によっては問題なく審査に通ると言われています。
ただし、学生やフリーターの場合には審査はかなり厳しくなるでしょう。
外商顧客の審査基準③:持ち家の有無
持ち家がある場合には、審査にかなり有利であると言われています。
賃貸物件に住んでいるという場合でも問題はありませんが、持ち家や世帯を守らなくてはいけない存在である場合には、信頼度は高まるでしょう。
またタワーマンションに住むと、近隣の百貨店からインビテーションのDM(郵便物)が届くこともあります。
新築物件を購入した場合にも、声がかかる可能性があるでしょう。
近くにある百貨店であれば利用しやすいはずなので、利用を検討してみると良いかもしれません。
外商顧客になりたい人が知っておくべき注意点
外商顧客になりたい場合に、知っておくべき注意点を紹介します。
- 紹介でも通過するとは限らない
- 金融ブラックだと難しい
- 実績がつかないと意味がない
当然のことばかりではありますが、おさえておかないと気づいたときには「無駄な買い物をしていた!」となりかねないものばかりです。
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
外商顧客の注意点①:紹介でも通過するとは限らない
たとえ人からの紹介があった場合にも、審査に通過するとは限りません。
たとえば、すでに外商顧客である知人や、百貨店の店舗スタッフなどからインビテーションがあった場合にも、審査には通過しなくてはいけません。
万が一審査に通過できなかった場合には、少々気まずくなってしまう可能性も懸念しておいた方が良いでしょう。
最近では、オンラインから外商審査を受けられるシステムを導入した百貨店も多いです。
人に紹介してもらうのも良いですが、せっかく購入実績を作ったり、お気に入りの店舗に通っているのであれば、気兼ねなく審査を受けられた方が良いかもしれません。
外商顧客の注意点②:金融ブラックだと難しい
金融ブラック、つまり滞納などの履歴がある場合には、外商カードを作るハードルは高いです。
なお、滞納履歴があるかどうかは自己申請ではなく、金融機関が共有している信用情報機関に登録されているもので、審査時には必ず確認されます。
なお、金融ブラックは完済後5年ほど経過すると、情報が消えるようになっています。
万が一心当たりがある場合には、5年ほどは潔白の実績を積み立てる必要があるでしょう。
また信用という意味では、就業年数も確認されることが多いです。
たとえば、毎年職場を変えているような場合には、信頼は得られにくいと考えられます。
外商顧客の注意点③:実績がつかないと意味がない
外商顧客としてのインビテーションを受ける基準は、年間に100万円以上の買い物をした場合であると言われています。
そこで、百貨店に通いひたすら購入を繰り返せば良いかというと、そういうわけではありません。
あくまで百貨店の発行するクレジットカードに実績をためておくことが大切で、そうでない場合には百貨店での買い物実績とはなりません。
百貨店としては百貨店のお得意様、つまり百貨店の「大ファン」になってもらうために、外商顧客という制度を作っています。
他の会社のクレジットカードで支払いをしても、他の会社を贔屓にしている人は信用度が落ちてしまいます。
購入履歴を百貨店側が後から確認することもできないため、やはり外商顧客になりたい場合には、百貨店が発行するクレジットカードを使って決済をしましょう。
【まとめ】外商の審査は年収以外の項目も重要!
外商の審査に通過するために必要と言われている年収は「1,000万円」ですが、これはあくまで目安です。
たしかに百貨店によっては、1,000万円未満の場合に申し込み用紙の記載枠がないこともあります。
反対に1,000万円未満でも記載ができる申し込み用紙なら、1,000万円未満でも可能性はあると言えるでしょう。
ただしもっとも重要なのは「百貨店を贔屓にしようとする姿勢」です。
百貨店でたくさん買い物をしている人なら、百貨店側としては「お得意様」として確保してしまいたいもの。
まずは購入の実績を残して、百貨店側からお得意様認定をされるのがおすすめです。
まだ気になる百貨店のカードを作っていないなら、まずはカード作成をして購入実績をつけることから始めてみてはいかがでしょうか。