外商顧客になるためには、かならず審査に通過する必要があります。
「外商カード」は百貨店それぞれが審査条件を決めており、その内容は非公開となっていることが多く、未知のカードと呼んでも過言ではないでしょう。
とはいえ、外商審査に通過できる人には一定の共通点があることから、だいたいの審査基準を推定することは可能です。
・外商審査の条件は百貨店によって異なる
・外商審査の基準には共通点がある
・外商審査に通過しにくい人にも共通点がある
結論、社会的信用が高ければ、審査に通過できる可能性は高いです。
この記事では、外商審査のポイントや外商カードの作り方、おもな審査条件を、徹底的に紹介します。
これから外商顧客になりたいかたはぜひ、ご自身が条件に当てはまりそうか照らし合わせながら、読み進めてみてください。
外商審査の基準とは?共通点を紹介
外商審査の基準は百貨店それぞれが定めていますが、おもな共通点はあるとされています。
特に重視されていることが予想できるのは下記のような項目で、条件が良い人ほど審査に通過しやすいはずです。
- 年収
- 職業
- 年齢
- 家族
- 不動産
百貨店によってどの項目に重きを置いているかが異なるようで、「こっちの百貨店は通過できなかったけど、あっちの百貨店で外商顧客になれた」というケースも珍しくはありません。
どの百貨店の審査条件がゆるいか、という話ではなく、人それぞれの属性にあっている百貨店であれば審査に通過しやすくなるということです。
それぞれの属性でなにを重視されているのか、詳しくみていきましょう。
外商審査のおもな基準①:年収
外商顧客に求められる年収としてよく言われる基準値は、1,000万円です。
百貨店の申込書を確認すると、書かれている例が1,000万円以上であることが多く、そのような顧客を想定していることがわかります。
とはいえ百貨店によっては、年収600万円で審査に通過した事例などもあり、一概として絶対値とは言い切れません。
なお収入の証明を求められることは稀ですが、不自然な点があると審査通過は厳しくなり、嘘がバレてしまうと2度と外商顧客になれなくなる可能性もあるので、真実だけを記載しましょう。
外商審査のおもな基準②:職業
どのような職業なのか、どれほどの年数働いているのか、という点は重視されている傾向が強いです。
百貨店によっては「大企業に5年以上勤めていること」など、かなり厳しい申込条件を開示していることもあります。
百貨店によって基準はさまざまですが、下記のような職種であり3年以上の勤続年数がある場合には、審査に通過しやすいでしょう。
- 医者
- 大学教授
- 士業
- 会社役員
- 大企業勤務
また、申込書のほとんどに「無職」を記載する欄もあるため、不動産収入や株などによる収入のみで生活している人も申込は可能です。
外商審査のおもな基準③:年齢
最近では若い層の外商顧客を受け入れている百貨店も増えていますが、基本的には30歳以上であることが求められます。
20代で外商カードを所有したいのであれば基本的に、世帯主の所有する外商カードの「家族カード」を発行して利用することになるでしょう。
とはいえ最近では、年齢を問わず大きな成功をおさめている若者も多いため、一概に「若いから審査に通過できない」とは言い切れません。
あくまで、安定した収入があり信用がおけることという点が重視されるはずです。
外商審査のおもな基準④:家族
同居している家族がいることで、より信用性を上げることができる傾向があります。
配偶者や子供がいる場合以外にも、親と一緒に住んでいるという場合には、より信用度が高くなるはずです。
百貨店によっては、同居家族がいることを絶対条件としていることがあります。
とはいえ重視される比率としてはあまり高くないと言えるので、同居家族がいれば加点程度に考えておけば良いでしょう。
外商審査のおもな基準⑤:不動産
不動産を所有していると社会的信用が上がり、審査ではプラスに動くようです。
住まいとしても、賃貸物件よりも持ち家に住んでいるほうが、信頼度は高くなります。
さらに、不動産を購入したタイミングや、タワーマンションに引っ越しをしたタイミングでは、百貨店側から招待状が届くことも。
招待状が届いたからといって必ず審査に通過できるわけではありませんが、不動産の所有者には百貨店が目を光らせていることがうかがえます。
外商審査に通過しにくい条件とは?
ここからは、外商審査に通過しにくい人の条件も具体的にお伝えしていきます。
- 個人事業主
- ベンチャー企業勤務
外商審査に通過しにくいと言われるおもな理由はやはり、社会的信用を確信することが難しい属性だからと言えるでしょう。
それぞれ詳しく解説します。
外商審査に通過しにくい人①:個人事業主
「自営業」や「自由業」とも呼ばれる「個人事業主」は、法人に勤めている人や国家資格を持って働いている人と比較すると、審査が難しくなりやすいです。
年収や事業年数、雇用人数などは重要な判断基準になるでしょう。
外商審査に通過しにくい人②:ベンチャー企業勤務
ベンチャー企業に勤めている人や、ベンチャー企業で取締役をしている人は比較的、審査が優しくはないと予想されます。
たとえばベンチャー企業の取締役は、起業してから数年で大きな年収を稼ぎだす人もいるでしょう。
しかし社会的信用を判断する視点になると、勤続年数に比べて収入額が大きいことは不自然にも見えてしまい、嘘であることを疑われやすいです。
個人事業主として働く人や、ベンチャー企業で働く人は、比較的長めの勤続年数がなければ難しいかもしれません。
外商カードの審査条件は百貨店による!おもな外商カードの作り方
外商カードの審査条件が百貨店ごとに異なるように、外商カードへの申込方法もそれぞれ異なります。
とはいえ、基本的には下記のように進むことが多いです。
- 百貨店の一般カードに申し込む
- 一般カードで百貨店の購入実績をつける
- 百貨店からの外商への招待を待つ
- 招待されたら申し込みをして審査を受ける
- 審査に通過して外商カードを受け取る
百貨店によってはみずから直接外商カードの申込が可能なこともあり、上記のような一般カードでの実績を積む手間が省けて便利です。
購入実績とは基本的に、年間100万円以上の百貨店ショッピングの履歴が必要と言われており、具体的な購入必要額は公開されていません。
確かな目標購入額がわからないまま招待を待ち続けるのは、少なからずストレスになるものです。
自分から外商カードに申し込める百貨店を選び、初年度から外商顧客として買い物を楽しむ方が効率的かもしれません。
【まとめ】外商の審査条件は百貨店によって異なる!
外商の審査基準は百貨店にそれぞれが定めており、条件が非公開だからこそ謎に包まれている部分が大きいです。
とはいえ、社会的信用が高い人であれば、審査に通過できる可能性は高いでしょう。
もし審査基準を満たしているという自信が大きくなくても、試しに申し込みをして損はありません。
さらに、とある百貨店では難しくても、ほかの百貨店では問題なく審査に通過できるケースも存在するものです。
あくまでクレジットカードの審査なので、複数の百貨店へ同時に申し込みをするのはNGです。
まずはもっとも気になる百貨店1つに絞り、申し込みをしてみてはいかがでしょうか。
店舗まで足を運ばなくてはいけないのは手間がかかりますが、オンラインで申し込みが完結する百貨店であれば比較的、気軽に挑戦できるはずです。
大丸松坂屋は特におすすめの百貨店なので、下記の記事もぜひあわせてご活用ください。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説