外商とは？超富裕層が百貨店で受けるVIPサービスの魅力とメリット

ハイブランドが並ぶ百貨店には、お得意様に最大限のおもてなしをする「外商」が存在します。

高額商品を値札も見ずに購入する超富裕層はまさに、外商が手厚くサービスを提供したい「外商顧客」になりえるでしょう。

外商のお仕事は、店頭でお客様に付き添うことだけにとどまりません。

なぜなら、外商顧客が百貨店内で最高の接客を受けられるのは、当然のことだから。

たとえば、

などという、まさに夢のような「VIPサービス」を提供されるのが、外商顧客です。

この記事では、外商とはどのような存在なのかから、外商顧客になるための方法まで、詳しく解説します。

外商とは？超優良のお得意様へ特別サービスをする部門

「外商」とは、特定の有力顧客である個人や法人を対象に、店舗内での販売以外のおもてなしまで担当する事業部門のことです。

外商は「外売(そとうり)」とも呼ばれ、陳列された商品をスタッフが紹介する一般的な営業だけでなく、店内外を問わずに特別なサービスをほどこします。

ブランドの売り上げは「ほとんどが外商顧客でなりたっている」と言っても過言ではないとされており、そのぶんVIP対応となるのは納得というもの。

ただし「外商」自体が公にされているサービスではなく、外商顧客はそれぞれが特有のおもてなしを受けているとされています。

外商顧客とはどんな人？

外商顧客となるのは俗にいう「超富裕層のお得意様」であり、医者や政治家、芸能人、スポーツ選手などは該当しやすいでしょう。

専用のVIPルームでサービスや試着ができるため、周りの目を気にせずゆっくりとショッピングを楽しむことができます。

「外商顧客」と言っても年間に100万円単位の買い物をする方から、数千万円ぶんを購入される方まで様々。

なかには、ハイブランドを毎月棚買いする方もいらっしゃいます。

外商とは？ストアアテンダントとの違いを紹介

外商でサービス担当をする「外商員」とは、商品の専門知識を備えているだけでなく、お客様のことをよく知るスタッフのことです。

ストアアテンダントをまさる、あらゆる知識を備えたスタッフが「外商員」と呼べるでしょう。

商品のジャンルごとに専門知識を備えた「ストアアテンダント」は、お客様が必要とする「点」としての商品提供やサービスをおこなうことができます。

そこで、商品としての「点」と、お客様固有の持ちえる個性や趣向・興味としての「点」をつなげ、より満足度の高いサービスを提供するのが「外商員」の役割です。

たとえば店舗営業では、外商員が外商顧客に付き添いながら、商品をよく知るストアアテンダントが同行することで、最大限のおもてなしを実現します。

外商顧客になるメリットとは？

外商顧客になれるものならば、なっておいて損はありません。

なぜなら、優良顧客としてVIPな対応が受けられるのは、百貨店でのショッピング時だけではないから。

主に下記のようなメリットがあげられます。

つまり、たくさん購入する外商顧客ほど、おとくなサービスが受けられるということです。

詳しくご紹介していきます。

外商顧客のメリット①：商品紹介の優遇が受けられる

お得意様だからこそ、優先的に商品に目を通し購入することができます。

店頭で一般販売されるものの他にも、市場に出回っていないレア商品を優先的に手に取れるのも外商顧客ならではのメリットです。

さらに、わざわざ店頭に出向かずとも、担当者に依頼し希望商品をデリバリーオーダーし、自宅で商品を吟味することもできます。

外商顧客のメリット②：VIPルームで買い物ができる

百貨店の店頭をじっくりと歩いてショッピングするのも楽しいですが、VIPルームで人目を気にせずに買い物することもできます。

VIPルームは外商顧客専用に作られているため、高額商品も気兼ねなく手に取り試すことが可能です。

外商顧客のメリット③：特別割引やポイントがもらえる

外商顧客になると、特別なカードを作ってもらえます。

カードを提示することで、10％ほどの割引をうけられたり、還元率の高いポイントを付与されるなど、今後もお得に買い物が楽しめるようになります。

外商顧客のメリット④：駐車場利用が優待される

百貨店の所有する駐車場を無料で使えるほか、重い購入品をすべて車まで運んでもらえるなどのサービスがうけられます。

場合によっては専用の駐車場を用意してもらえるケースもあり、より気軽にショッピングを楽しめるようになるでしょう。

外商顧客のメリット⑤：特別イベントに招待される

百貨店がホテルやイベント会場を貸切でおこなう、特別イベントへ招待されることがあります。

新作商品が手に入るほか、外商顧客にだけ許されるオーダーメイドができる機会など、外商顧客ならではの楽しみを用意してもらえるのも魅力です。

外商とは？外商顧客になる方法

「外商」とは、なりたい人がなれるものではありません。

一定の基準をクリアしていると判断された、超優良顧客だけが「外商」として認められます。

外商顧客になる王道の方法には、下記があげられます。

主に、人に勧められて外商顧客になるパターンと、自分から手をあげて外商顧客になるパターンがあります。

外商顧客になる方法をそれぞれ、詳しくご紹介します。

外商になる方法①：百貨店から招待を受ける

一番王道なのは、百貨店側から招待を受けるパターンです。

百貨店での買い物額が一定を超えており、優良顧客として認識された場合に、招待を受ける可能性があります。

買い物の実績として明確なラインはありませんが、最低でも年間で100万円単位の買い物が目安と言われています。

外商になる方法②：紹介を受ける

既存の外商顧客であるかたからの紹介や、親から引き継ぐ紹介を受けることで、外商顧客になることもあります。

とはいえ、年収や持ち家の有無などの基準をクリアしている必要があります。

紹介者すべてが外商顧客として認められるわけではありませんが、紹介が受けられる存在であるという点で、優遇がある可能性は高いかもしれません。

外商になる方法③：外商カウンターで申し込む

百貨店に設置されている「外商カウンター」へ出向き、顧客自身が必要書類を提出することで申込むことができます。

手をあげれば必ず外商顧客になれるわけではなく、厳しい審査のもと外商担当者がつくべきであると判断されなくてはいけません。

外商部のサービスを受けることができるのは、相当の優良顧客に限られています。

【まとめ】外商とは？富裕層だけが有無を知る特別部門です

店頭には並ばない商品だけが用意される販売会といった、「存在しないもの」とされるパーティーの存在有無も、外商顧客だけが知り得る秘密。

さらに、一概に「外商顧客」と言っても、一様のサービスが受けられるわけではありません。

つまり、富裕層ならではの「全カスタムメイド」な接客と言えるでしょう。

外商顧客になることで待ち受けるサービスの幅こそ、外商顧客だけが知る世界そのもの。

今まで百貨店へ足を運ばれなかった方も、ハイブランドでのショッピングがお好きなら一度、外商顧客としての申込を検討してみてはいかがでしょうか。