百貨店で買い物をしていると、スタッフがつきっきりで店頭をまわる顧客を見かけることがあります。
お見送りも手厚く、両手にハイブランドの大袋を抱えたスタッフが顧客の後ろをついて歩いている、という様子に「どんなセレブなんだろう…」と息をのんだ経験がある人もいるでしょう。
このような顧客はだいたい、百貨店が大切にするお得意様であり、一般的に「外商顧客」とも呼ばれています。
・外商顧客として買い物をする人はどんな人?
・外商顧客はどんな買い物ができる?
・外商顧客になる方法とは?
この記事では、外商顧客として買い物をする人の正体から、外商顧客になるとどのような買い物ができるようになるのか、外商顧客になる方法まで、詳しく解説します。
外商顧客として買い物をするのはどんな人?
外商顧客として買い物をするのは当然ですが、外商顧客として認められた、つまり外商カードを持っている人です。
外商カードは審査の通過が難しく、誰にでも所有できるわけではないからこそ、まさに「セレブ」だけが外商顧客になれる、という印象が広まっているのでしょう。
しかし最近では働き方が多様化し、若手の起業家も外商顧客になっていると言います。
若い人ほどオンラインショッピングを日常的に利用する傾向があるものの、写真やネットの情報で判断するには難しい商品を購入するのが外商顧客です。
たとえば、資産価値となりうる高額商品やファッション、付加価値の高い美術品の情報は、知識の豊富な担当者から話を聞いて判断したいという人がほとんどでしょう。
自分の目で見て確認し判断したい顧客に対し、じゅうぶんな情報と満足度の高いおもてなしを提供するため、外商部門の担当者が日々勉強や教習に励んでいます。
そんな最大限にセレブなサービスを受けられるのが、百貨店の外商顧客です。
外商は海外にはない概念?日本特有の独自文化
百貨店の「外商」におけるサービスは日本特有のものであり、いわゆる「独自文化」です。
お得意様に対して特別に「おもてなし」をするようサービスを展開するため、ただの「店頭スタッフ」としての接客を超越している点が、世界的にも珍しいと言われています。
もともとは、お得意様だけに商品代金をまとめた後払いを許す「掛け売り」が、外商部門の起源と言われています。
最近では後々まとめて請求がくる「クレジットカード払い」が当然となり、あまり異例と感じなくなりましたが、その他サービスも受けられるのは「外商顧客」ならではの特権です。
とはいえブランド業界では海外でも「GAISHO」として外商の存在は知られており、日本の外商顧客がブランドにとってのセレブであるという位置付けは、確かなものと言えるでしょう。
外商顧客はどんな買い物ができる?
外商顧客が買い物をするとき、手段は複数あります。
- 百貨店の店頭
- 特別販売会に参加
- 外商担当者が自宅へ訪問
とはいえ、外商顧客それぞれが受けたいサービスを選ぶことができるので、外商顧客になったからといって上記全てが当てはまるわけではありません。
それぞれのサービス内容を、詳しく解説します。
外商顧客の買い物パターン①:百貨店の店頭
百貨店の店頭にて外商担当者がアテンドしながら買い物をする、というのは一番王道のパターンではないでしょうか。
外商顧客になると、外商員の中から担当者が決まり連絡があります。
店頭で買い物をする際には、担当外商員が隣についてアテンドしながら、ブランドのショップ店員からも接客を受けられるようになります。
担当外商員は、外商顧客の好みやニーズを把握しているため、数多く存在するブランドの中から外商顧客が必要なものを選んでくれるはずです。
さらに、ショップ店員が不要なものを紹介するわずらわしさから解放してくれるため心強いでしょう。
さらにショップ店員は、ブランド商品に関する知識をつけているプロです。
どんな素材が使われているのかなどの物理的な説明に加え、商品やブランドの背景などの紹介など、充実した買い物を楽しめます。
なお、アテンドは基本的に希望制なので、店頭アテンドをお願いしたいときには事前に担当外商員へ連絡をしておく必要があるケースが多いです。
外商顧客の買い物パターン②:特別販売会に参加
百貨店では、特別な販売会を定期的に開催しています。
たとえば、下記のような販売会は人気があり、幅広い外商顧客が足を運んでいます。
- 入手困難なお酒を集めて販売
- 特別なオーダーメイドジュエリーの受付
- 普段店頭に並ばない時計の予約受付や販売
- 貴重な着物や反物の販売
- 市場では手に入らない限定品の特別販売
外商顧客だけが招かれる販売会なので、ブランド側も気合いを入れてのぞんでいるのがよくわかるはずです。
ホテルを貸し切るなど会場も豪華で、ハイブランドが所狭しと立ち並ぶ様子が見られるのも貴重な経験になるでしょう。
外商顧客の買い物パターン③:外商担当者が自宅へ訪問
外商担当者が自宅へ訪問し販売する、というのは「外商サービス」のイメージとして知名度の高い一例ではないでしょうか。
必要なものを担当外商員に依頼することで、担当者が見繕った商品を自宅まで持ってきて広げ、好みのものをその場で購入できるという特別感たっぷりのサービスです。
「次の子供の発表会に着て行く青いドレスが欲しい」
「ゴルフのときにふさわしいマフラーを用意して」
「これくらいの値段で贈り物をしたいから見繕って」
など幅広い注文をしても、担当外商員が可能な限りこたえてくれるでしょう。
ブランドの知識や経験が豊富な外商員だからこそ、外商顧客の考えが及ばない範囲の提案ができるというのは外商部門の強みでしょう。
外商顧客になる方法とは?
外商顧客になるためには、外商カードを作成する必要があります。
最近では外商カードをオンライン申込できる百貨店も多いので、わざわざ百貨店まで足を運び申込用紙をもらってくる必要はありません。
おすすめは「大丸松坂屋」の「大丸松坂屋お得意様ゴールドカード」です。
外商割引が最大11%と業界最高レベルにお得なうえに、外商ラウンジを無料で使えるようになるなど、セレブ感を存分に味わえる充実度が魅力。
オンライン申込も可能です。詳しくは下記の記事でご紹介しています。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説
【まとめ】若手も外商顧客として買い物をする時代です
最近では30〜40代、もしくは20代の若手でも、外商顧客として百貨店での買い物を楽しむ時代です。
オンラインショッピングが日常的になった世の中ですが、価値のあるものほど実物を見て判断する、という買い物の手段は今も昔も変わりません。
一流品を購入するなら、一流の百貨店から安心して買いたいもの。
外商顧客はそんな百貨店での買い物を、存分に楽しく、お得にすることができる存在ということです。
このサイトでは、複数の人気百貨店が提供する外商サービスを、わかりやすくまとめてご紹介しています。
これから外商顧客として買い物を楽しみたい、というかたは、下記の記事もあわせてご活用ください。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説
参考記事:三越伊勢丹の外商カードは便利?取得方法とは?スペックを解説
参考記事:高島屋の外商カードのメリットを解説!ポイント制と割引制どっちがお得?