外商とは？百貨店の外商顧客になるメリットは？今お得意様になる理由

外商とは、百貨店がお得意様「外商顧客」のために用意している部門のことです。

百貨店の大切にする外商顧客へのサービスだからこそ、そのおもてなしは他にないほどハイスペック。

では、具体的にはどのようなサービスが受けられるのでしょうか？

オンラインで気軽に買い物がしやすくなった現代、ハイブランドも例外ではなく、わざわざ百貨店へ足を運ぶ人も少なくなりました。

しかし、それでも百貨店の外商部門が選ばれるのには、理由があります。

この記事では、外商部門の提供するハイレベルなサービスの実体や、外商顧客になることによるメリット、いまだからこそ百貨店の得意様になる人がいる理由を詳しく解説します。

外商とは？百貨店の外商顧客になるメリットはなに？

外商顧客は、百貨店の「外商員」と呼ばれるプロの営業により、手厚いサービスを受けることができます。

特に百貨店での利用額が多い外商顧客は、担当の外商員がしっかりとサポートし、まさに「生活を豊かに」するためのおもてなしを受けているのだとか。

具体的にはたとえば、下記のようなメリットがあげられます。

外商部門がどのようなサービスをほどこしているプロ集団なのか、詳しくご紹介していきます。

外商顧客のメリット①：非日常的な体験ができる

百貨店は外商顧客に、とびきりの貴重な体験を提供しています。

代表的なのが、外商専用のイベントへの招待です。

一般の人が一生をかけてもお目にかかることは難しいような、数千万円〜数億円する商品も惜しみなく販売しているため、まさに非日常的な体験を楽しむことができます。

たとえば、誰もが知るレッドカーペットで女優さんが身につけていたものと同じハイジュエリーや、探しても見つからないような絵師によるアート作品なども手に入れられる機会です。

また、外商顧客の頼みともなれば、百貨店では取り扱いのない高級外車もどうにか入手し、試乗や購入の機会を整えてくれます。

外商顧客のなかでもハイレベルの顧客は、ハイレベルな大きな買い物ができる機会を百貨店によって与えられることが、定期的な楽しみになっているのでしょう。

外商顧客のメリット②：アフターケアが手厚い

外商部門にとって商品は、「購入してもらって終わり」ではありません。

たとえば絨毯であれば定期的にクリーニングに出すため気に掛けて訪問したり、季節感のある絵画への交換を提案したりと、アフターケアをしっかりほどこします。

もちろん、アフターケアにも外商部門御用達の専用業者に依頼をするため、安心して依頼できるというものです。

その場限りの売り商売ではなく、その後の関係性もしっかりと続けてこその外商サービスの本質でしょう。

外商顧客のメリット③：人生の相談者ができる

外商員は外商顧客の生活を把握しているからこそ、人生単位で付き合っていける相手になります。

たとえば、娘さんが二十歳を迎える際には素敵な振袖を提案するほか、大学入学祝い品の候補をあげるなど、必要なときに期待以上の選択肢を与えてくれるのが外商員です。

外商顧客によっては外商顧客と外商員の家族ぐるみで仲良くすることもあるほど、まさに人生のパートナーといえます。

いま百貨店の外商顧客になる理由とは？

インターネットで気軽に買い物が楽しめるようになった現代、それでも外商顧客は百貨店での買い物を楽しみ、担当外商員との関係性を築き上げることを選んでいます。

その理由はまさに、下記にあるのではないでしょうか。

それぞれのポイントを、詳しくご紹介していきます。

外商顧客になる理由①：質の高い提案力

担当の外商員がいるからこそ、幅広い提案が受けられるのが外商顧客の強みでしょう。

たとえばネット通販の場合、欲しいものを見つけ、関連商品を発見し、手に入るネット上の透明性が低い情報をもとに自分で選び、購入に進む必要があります。

一方で担当の外商顧客によるアシストがあることで、商品のプロからの話をもとに、確実に商品を選ぶことができます。

さらに、数多くの外商顧客を担当してきている外商員だからこそ、選択肢の幅も広いです。

「こんなものを探しているんだけど」という1つの相談から、希望に合う質の高い商品を、複数のブランドから見繕って提案してくれるのは、外商サービスに類を見ないのではないでしょうか。

外商顧客になる理由②：信頼による安心感

ネットでの買い物はどうしても、匿名性がつきものです。

顔の見えない販売者からの購入は、信用に欠ける部分があると理解したうえで買い物をする必要があります。

しかし担当の外商部門をとおすことで、長きにわたり繋がりのある信頼性の高い場所から入手できるため、これほどの安心感はないでしょう。

また、付き合っていくうちに「欲しいものや必要なものはどうにか手に入れてくれる」という信頼ができるようになるのも、外商顧客として百貨店と関わることの強みです。

外商顧客になる理由③：手に入れられないコネクション

インターネットでの買い物はその手軽さゆえ、ボタンひとつのワンクリックで買い物が完了します。

そこに購入者と販売者のつながりが生まれることは珍しく、その買い物がその次の買い物の質を高める、ということもないことがほとんどです。

販売者が自社商品よりも良い商品を紹介してくれることはまずあり得ないため、類似する商品やブランドの知識が増えることもありません。

一方で外商員は、外商顧客側の目線で商品を探し、見繕い、提案してくれるため、提案の幅に限界はほとんどありません。

さらに、人と人とのつながりが深まっていくことでできる「コネクション」によるメリットは、ネットでの買い物では入手しえないものでしょう。

【まとめ】百貨店にとって外商とは？今だからこそ選ばれるサービス

オンラインショッピングが当たり前になりつつある現代、百貨店は店頭で正真正銘の本物を手に取って選べることが魅力であり、一見すると競合するものとは思えません。

とはいえそれでも、オンラインショッピングが存在しなかった時代と比較すれば、先細りしているのが市場の動きです。

しかしそれでも外商顧客に百貨店が選ばれているのは、その「おもてなし」や、担当外商員の持つ「知識」そして外商員との関係の上でしか成り立たない「信用」に魅力があるからでしょう。

特にインターネットとともに育ってきた若者世代こそ、ネット上で出回るものを疑うことから始めるのが当然になりつつあります。

「本物」であることに意味のある高額なブランドを取り扱う百貨店だからこそ、これからも長く愛されていくのではないでしょうか。

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