外商カードを持っていると、百貨店でお得な外商サービスを受けられるのが魅力です。
一般顧客では受けられないようなサービス内容になっているため、特別感を味わえるのはもちろん、通常ではあり得ないほどお得な優待が受けられます。
しかし、多くの外商カードが年会費を必要としており、「年会費を払うほどの価値があるかな…?」という考えがチラついてしまうのも自然なこと。
では、年会費無料の外商カードは存在するのでしょうか?
結論としては、年会費無料の外商カードは存在します。
しかし、多くの場合に作成のハードルがかなり高く、外商サービスの内容は年会費ありのものと比べると劣ってしまう傾向です。
なにを重視するのかによって、選ぶべき外商カードは人それぞれ異なるでしょう。
・年会費無料の外商カード
・外商サービスが充実している百貨店
・外商カードの選び方
外商カードは正しく選んであげることで、お得に活用することができます。
基本的に利用者の対象となっているのは、年会費が気にならないほど百貨店の買い物をする人と考えるのが自然です。
とはいえ、初めて外商カードを作成しようと考えている人にとってはハードルが高いのも事実。
この記事では、年会費無料の外商カードや、条件付きで無料になる外商カードをご紹介します。
合わせて外商サービスも比較していくので、自分にとってベストな外商カードを見つける参考にしてみてください。
年会費無料の外商カードはある?あります
年会費無料の外商カードは存在します。
ただし、年会費無料である外商カードはほとんどが「完全招待制」であり、作成したいからといって自ら申し込みができるわけではありません。
大手の人気外商カードを比較すると、下記のとおりです。
カード名 | 割引率 | 年会費 | 年会費無料になる条件 | 申し込み方法 | |
大丸松坂屋 | 大丸松坂屋お得意様ゴールドカード | 最大11%割引 | 11,000円 | なし | オンライン »公式サイト |
三越伊勢丹 | エムアイカード プラスゴールド | ポイント8%還元 | 11,000円 | なし | オンライン »公式サイト |
高島屋 | タカシマヤカード<ゴールド> | ポイント10%還元 | 11,000円 | 税抜100万円以上の購入実績で翌年度無料 | オンライン »公式サイト |
阪急阪神百貨店 | (新)阪急阪神お得意様カード | 最大10%割引 | 5,500円 | 税抜50万円以上の購入実績で翌年度無料 | 完全招待制 (2025年4月以降に変更の可能性あり) |
西武そごう | ミレニアムカード セゾンゴールド | ポイント7.5%還元 | 無料 | – | 完全招待制 |
近鉄 | お得意様カード | 最大10%割引 | 無料 | – | 百貨店窓口のみ |
それぞれの百貨店が発行している外商カードの取得方法や申込条件は、別記事にまとめてご紹介しています。
▼上記6百貨店の外商カード作成方法・申込条件まとめ
大丸松坂屋:大丸松坂屋の外商カードの特徴とは?年会費や優待、条件を徹底解説!
三越伊勢丹:三越伊勢丹の外商カードは便利?取得方法とは?スペックを解説
高島屋:高島屋の外商カードのメリットを解説!ポイント制と割引制どっちがお得?
西武そごう:西武・そごうの外商サービスとは?外商カードの特徴や取得方法を徹底解説
近鉄:近鉄の外商カードの特徴とは?持つ価値ある?申し込み条件から紹介
上記の6百貨店のうち、「高島屋」と「阪急阪神百貨店」は、年間購入額としての条件をクリアした場合に、年会費が無料になります。
なお、年間購入額とはそれぞれの百貨店内での買い物に限られるため、百貨店外でのお店での買い物や公共料金の支払いなどに利用しても購入実績にはなりません。
「西武そごう」と「近鉄」であれば、条件に関わらず年会費が無料です。
「近鉄」の場合には窓口に足を運ぶことで自ら申し込みが可能ですが、申込条件はかなり厳しく設定されています。
総合的に見て年会費無料の外商カードはおすすめ?
年会費無料の外商カードは総合的に見てもシンプルに、年会費がかからないため100%お得です。
出費がないのに高還元でポイント付与を受けられる、あるいは割引があるため、損をする要素がありません。
▼年会費無料の外商カードがおすすめの人
- 年間の購入額が50万円以上にならない年もある人
- もとが取れない可能性を考えて不安になる人
- 一般カードで購入実績を作る時間とお金の余裕がある人
近鉄のように百貨店窓口で自主的に申し込みができる場合には問題ありませんが、完全招待制の場合にはまず一般カードを作成し、購入実績を積み上げて招待を待つ必要があります。
購入実績として百貨店が公開している具体的な数字はなく、おおよそ年間100万円〜300万円を購入すると招待の声がかかる傾向です。
百貨店内での買い物だけが購入実績になるため、生活費として一般カードを使っても意味はありません。
年会費無料より有料の外商カードが優れている点とは?
年会費は無料であることに越したことはありませんが、年会費がかかるからといってあまり身構える必要はありません。
年会費有料の外商カードが優れている点として、たとえば下記があげられます。
▼年会費有料の方が優れている傾向がある点
- ポイントや割引還元率
- 担当外商員の質やサービス幅
- オンラインサイトサービスの柔軟性
- 国内外旅行の保険内容
- 空港ラウンジサービス
かならずしも優れているとは言い切れませんが、年会費無料の外商カードは基本的に、最低限のサービスだけが用意されていることが多いです。
また、ハウスカードという体制をとっていることも珍しくなく、百貨店外の店舗ではクレジットカードとして利用ができないことも珍しくありません。
一方で年会費有料の外商カードの場合には、クレジットカードとしてゴールドカード以上のランクで発行されていることがほとんどで、外商サービスの幅を超えてサービスが充実しています。
担当になる外商員もレベルが高く、まさに「外商顧客が受けられるサービス」は全般的に網羅していると言えるでしょう。
参考記事:百貨店のハイステータスカード「外商クレジットカード」とは?基礎から解説
総合的におすすめの外商カードは?
当サイトおすすめの外商カードは、「大丸松坂屋」の発行する「大丸松坂屋お得意様ゴールドカード」です。
年会費は11,000円で有料ですが、ポイントではなく割引が受けられる点や、高還元を受けるために必要な年間購入実績としてのノルマが低いため、お得さにこだわる人におすすめです。
詳しくは、下記の記事を合わせてご参照ください。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説
【まとめ】年会費無料の外商カードはある!ニーズに合わせて選ぼう
年会費無料の外商カード自体は存在します。
ただし年会費無料の場合は完全招待制であることが多く、まずは一般カードを作成して購入実績を作ることから始めなければなりません。
また近鉄は窓口で自ら申し込みができる外商カードですが、申込条件として安定した年収1,000万円以上や、持ち家の所有、同居家族がいることなどがあげられ、厳しく設定されています。
では年会費のかかる外商カードは損をするかというと、年間購入額によってはかなりお得に活用できるものです。
直接的な割引やポイント還元以外にも、駐車場の無料開放や外商サロンの利用など、便利でお得なサービスはたくさんあります。
有料・無料関係なく外商カードを比較したいなら、下記の記事もあわせてご活用ください。
参考記事:百貨店の外商顧客とは?人気・なりやすさランキングを公開!おすすめは?
参考記事:外商の割引率を比較!どれくらいお得なの?入会方法とは?詳しく解説