外商員が家に来ている、と聞いて「もしかして、すごいお金持ちなのでは…?」と驚いたことがあるでしょうか?
「外商」とは、百貨店が設置している「お得意様専用の部門」のことです。
百貨店のお得意様は一般的に「外商顧客」と呼ばれ、外商部門からの特別なサービスを受けることができます。
百貨店から外商員が家に来るというのでれば、その家の人は間違いなく、いずれかの百貨店の外商顧客ということ。
では、百貨店のお得意様になるような人はいったい、年間でどれほどの買い物をしているのでしょうか?
・外商が家に来る人はどれくらいお金持ち?
・サラリーマンでも外商になることは可能?
・外商が家に来る人はどんな仕事をしている?
・百貨店の外商顧客になる条件とは?
結論、百貨店のお得意様である「外商顧客」といってもレベルはさまざまあり、外商員が家に来るような場合は外商員のなかでもハイレベルであることが多いです。
この記事では、外商が家に来る人がどれほどお金持ちなのか、いったいどのような仕事をしている人なのかを、詳しく解説します。
外商顧客とは?外商員は家に来るのが普通?
「外商顧客」とは、百貨店にとって「お得意様」という位置付けのお客様です。
ハイブランドが並ぶ百貨店でお得意様になるためには、最低でも年間で100万円以上の買い物をしていることがほとんどです。
外商顧客は専用の「外商カード」と呼ばれるクレジットカードを使い、お支払いをします。
外商カードは誰にでも作れるわけではなく、厳しい審査を通過できた場合にだけ発行されるものです。
つまり外商顧客とは、年間100万円以上の買い物をしているだけでなく、審査の厳しいクレジットカードが取得できるほどの社会的信頼を持ち合わせている人であるといえます。
外商が家に来る人は金持ち?
「外商顧客」といっても、すべての外商顧客の家に外商員が来るわけではありません。
外商員が家に来る人たちはそのなかでも、一定以上のお金持ちである可能性が高いです。
一般的な外商顧客としてのボーダーラインが年間購入額100万円であることに対し、外商が家に来るような場合は年間200万円以上は購入していると考えられます。
基本的には、下記のようなケースであれば外商員が家に来る可能性があります。
- 年間購入額が200万円以上
- 家への訪問で一定以上の購入額がある
- 持ち家であり社会的信頼が高い
外商員は高額商品を家まで持ち運んで紹介するため、家に訪れても購入しない顧客であればいずれ訪問をやめるでしょう。
購入しない理由が「好きなデザイン・必要なものであれば購入するのに」というケースであれば、外商員がより積極的に顧客と向き合うことで、対応できるはずです。
一方で、数百万円の時計を付き合いで購入する超富裕層の外商顧客であれば、「どれでも良いから置いていって」というケースもあるのだとか。
外商が家に来る外商顧客が一概に「超お金持ち」であるとは言い切れませんが、高額商品を家まで持ち寄ってもらったときに、購入できるレベルの人である可能性は高いです。
若者は外商員が家に来るのを嫌がる傾向あり
40代前半までの若い世代は、外商員が家に訪問することを嫌がる傾向があります。
反対に、店頭に足を運んで、商品を眺めながら購入を決める人が多いです。
最近では「他人を家にあげたくない」という考え方があることに加え、「外商員が見繕った商品だけでなく、幅広い商品をみて自分で決めたい」と考える人が増えています。
そもそも、賃貸の家に外商員を招くというケースはあまりありません。
また、外商顧客としての審査時には「持ち家があること」が大きな加点ポイントになるため、持ち家のない若い世代は外商顧客になりにくいです。
サラリーマンでも外商が家に来るレベルになれる?
家に外商員が来るレベルの外商顧客は、お金持ちのなかでもハイレベルであることが多いとお伝えしました。
では、サラリーマンは外商顧客になれるのでしょうか?
結論、サラリーマンでも外商顧客になることは可能です。
年間購入額100万円以上であり、社会的信頼が高いという審査基準に通っていれば、サラリーマンも外商顧客になることはできます。
・年収1,000万円以上
・上場企業に勤めて10年以上
・起業して3年以上
・収入が安定している
・持ち家がある
上記はあくまで審査基準を厳しく設定している百貨店の例ですが、外商が家に来るレベルの外商顧客であればクリアしている可能性は高いです。
サラリーマンの場合にもやはり、お金に余裕がある人でないと外商顧客になるのは難しいと言えます。
さらに家に外商員が来るレベルとなると、該当するのは一握りになるのではないでしょうか。
外商が家に来る人に多い職業とは?
外商員が家に来るという人に多い職業は、たとえば下記があげられます。
- 起業家
- 政治家
- 士業
- 医者
- 大学教授
継続的な高収入があり、社会的な信頼もあついという職業として、上記は当てはまりやすいです。
また、親が外商顧客で自宅訪問を受け入れており、子供が引き継いだというケースも多いです。
基本的には子供にも同じ外商担当がつきますが、もし子供が百貨店利用を親と同レベルで継続しない場合には、関係性は少しずつ薄れていくでしょう。
外商が家に来る「外商顧客」になりたい!方法とは?
外商顧客になるためには基本的に、百貨店から「外商カード」を作成するための招待を受ける必要があります。
外商カードを作るためには基本的に、下記のステップで進みます。
- 外商顧客になりたい百貨店を決める
- 百貨店の一般クレジットカードを作る
- 作成したカードを使って百貨店で買い物をする
- 年間100万円以上を目指して購入実績を作る
- 百貨店側から外商カード作成の招待を受ける
- 外商カード作成の審査を受ける
- 審査に通過すると外商カードが送られてくる
百貨店から外商カード作成の招待を受けたからといって、かならず審査に通過できるとは限りません。
年間100万円の購入実績を作る間にローンを返済するなど、審査に対する環境を整えておくことをおすすめします。
【まとめ】外商が家に来る人はだいたい上級レベルの金持ち
外商が家に来るという人はだいたい、外商顧客の中でもハイレベルなことが多いです。
家で営業をされても購入できる、あるいは百貨店に足を運ばずに選別されたものの中から選びたい、という人であれば、外商員を家に招いて営業してもらうのが気楽で良いでしょう。
一方で、外商員に来られても毎回購入していられない、という人や、店頭で幅広いアイテムを眺めて決めたい、という人であれば、外商員による店頭アテンドでもじゅうぶんです。
外商顧客だからといって、すべての外商サービスを受けなくてはいけないという決まりはありません。
自分が「どのような外商サービスを受けたいか」をはっきりさせたら外商担当者に伝えて、嫌な営業などは断りましょう。
一方で、受けられる外商サービスを選べるかどうかは、百貨店との関係性次第です。
「外商に訪問営業してもらいたいけど、買うつもりはない」などという強いメンタルを持つ人は、ほとんどいないはず。
「訪問営業されても購入できる」という余裕のある人でないと、外商員が家に来ることはないでしょう。