外商顧客として百貨店で買い物をすると「購入実績」として履歴が積まれていきます。
購入実績が高いほど、翌年度の優待率が高くなるのが一般的な外商サービスですが、百貨店や外商カードごとにその内容は異なるものです。
つまり、自分の予想年間利用額と適用される優待率を並べた際に、どの外商カードが自分にとってもっともお得なのかを、見極める必要があります。
この記事では、百貨店それぞれが発行している外商カードに設定されている、購入実績(年間購入額)と優待率を、徹底的に比較してご紹介します。
外商の購入実績と優待率を百貨店ごとに比較!
外商顧客は基本的に、購入実績としての金額が高いほど、翌年に適用される優待率がアップします。
とはいえ百貨店や外商カードごとに購入実績と優待率が異なるため、人によってお得度の高い外商カードは異なります。
上記5つの外商カードについて、購入実績や優待率を詳しくご紹介します。
外商カードの購入実績①:大丸松坂屋(大丸松坂屋お得意様ゴールドカード)
大丸松坂屋の外商カード「大丸松坂屋お得意様ゴールドカード」の購入実績(年間利用額)と優待率は、とてもシンプルに比例しています。
▼年間の利用実績と優待率(翌年に適応)
- 30万円未満:5%
- 30万円以上70万円未満:8%
- 70万円以上:10%
下記で詳しくご紹介するのですが、他の百貨店が発行している外商カードでは年間100万円の利用があった場合に最大10%割引あるいはポイント還元が適用されることがほとんどです。
しかし大丸松坂屋の外商カードでは、年間70万円の利用で最大11%の割引が受けられるため、圧倒的にお得度が高いと言えます。
通常時は10%の割引ですが、毎月おこなわれるイベント時に買い物をすると、割引率が+1%になり、最大11%の割引が受けられるのが魅力です。
大丸松坂屋の外商カードは、公式ホームページから申し込みが可能です。
参考記事:大丸松坂屋の外商カードの特徴とは?年会費や優待、条件を徹底解説!
外商カードの購入実績②:三越伊勢丹(エムアイカードプラスゴールド)
三越伊勢丹では「エムアイカード プラス」シリーズとして、複数のカードを発行しています。
カードのレベルではなく、購入実績(年間購入額)ごとにステージが用意されており、ステージごとに還元率が異なるのが特徴です。
購入実績(年間購入額) | 還元率(ポイント還元) | |
ホワイトステージ | 入会時・30万円未満 | 5% |
シルバーステージ | 30万円以上 | 8% |
ゴールドステージ | 100万円以上 | 10% |
プラチナステージ | 300万円以上 | 10% |
外商カードと呼ばれる「エムアイカードプラスゴールド」は常に上記の「シルバーステージ」以上の還元率が適用されます。
つまり、年間購入額がいくらであっても、最低8%の還元率が適用されます。
また年間100万円以上の購入をした場合にはゴールドステージへステージアップするため、還元率は10%になるということです。
年間購入額を気にせずに8%の還元を常に受けたい、という人に向いているカードでしょう。
三越伊勢丹の外商カードは公式ホームページから申し込みが可能です。
参考記事:三越伊勢丹の外商カードは便利?取得方法とは?スペックを解説
外商カードの購入実績③:高島屋(タカシマヤカード<プレミアム>)
高島屋の「外商カード」と呼ばれているのは本来、最上位カードの「タカシマヤカード<プレミアム>」です。
その下位にある「タカシマヤカード<ゴールド>」は正式には外商カードとは言い難いですが、ほとんど外商カードと同様に扱われています。
それぞれのカードの購入実績(年間利用額)と優待率を比較すると、下記のとおりです。
年間利用額 | <プレミアム>割引タイプ | <プレミアム>ポイントタイプ | <ゴールド>ポイント |
初年度の年会費 | 無料 | 無料 | 11,000円(税込) |
初年度の割引率/ポイント還元率 | 翌年度に購入額から5%の割引 | ポイント還元率8% | ポイント還元率8% |
年間50万円未満の利用の場合 | 翌年度に購入額から5%の割引 | 翌年度から還元率8% | 翌年度から還元率8% |
年間50〜100万円未満の利用の場合 | 翌年度に購入額から8%の割引 | 翌年度から還元率8% | 翌年度から還元率8% |
年間100万円以上の利用の場合 | 翌年度に購入額から10%の割引 | 翌年度から還元率10% | 翌年度から還元率10% |
「タカシマヤカード<プレミアム>」には「割引タイプ」と「ポイント還元タイプ」があり、おすすめは断然「割引タイプ」です。
なぜなら付与されるポイントは最低利用ポイント(2,000ポイント)が定められているうえに、有効期限(最大2年間)が定められており、使い勝手が悪いからです。
とはいえ初年度の割引率や、最低優待率だけを見ると「ポイント還元タイプ」のほうがお得なので、年間の予想利用額によって選ぶのも良いでしょう。
高島屋の外商カードは、公式ホームページから申し込みが可能です。
関連記事:高島屋の外商顧客が受けられる優待とは?申込方法や割引・還元の受け方を解説
外商カードの購入実績④:西武そごう(ミレニアムカード セゾンゴールド)
西武そごうの発行している外商カード「ミレニアムカード セゾンゴールド」は還元率こそ高くはないですが、無料で発行できるため完全にお得です。
- 100万円未満まで:ミレニアムポイント5%+永久不滅ポイント1,000円ごとに1ポイント(5円相当)
- 100万円以上:ミレニアムポイント7%
ただし、取得は完全招待制であり、自分から申し込みはできません。
また取得のための条件はかなり厳しいので、あまり期待すべきではないかもしれません。
取得条件などについて詳しくは、下記の記事でご紹介しています。
関連記事:そごう・西武の外商になりたい!必要な年収とは?外商カードの取得方法も解説
外商カードの購入実績⑤:近鉄(会員証カード)
近鉄の外商カードは「ハウスカード」となっており、クレジットカード要素はありません。
年会費が無料であり、最大10%の割引が受けられるためお得度は高いと言えるでしょう。
ランクが3つ存在し、それぞれ優待率や優待サービス内容が異なります。
- シルバー
- ゴールド
- プラチナ
とはいえ基本的にはいずれのランクであっても、普通商品が各売り場で5%の優待を受けられ、一部10%優待とされています。
ゴールドとプラチナにだけは百貨店内の外商サロンが用意されているなど、基本的には優待率以外の部分に差が出ていると考えて良いでしょう。
取得は百貨店窓口でのみ受け付けており、審査基準はかなり高いです。
詳しくは下記の記事でご紹介しています。
参考記事:【近鉄百貨店】外商カードで受けられる優待サービスとは?取得方法も解説
【まとめ】外商の購入実績と優待率は比例する!
外商の購入実績と優待率は基本的に比例するため、購入するほどお得度が高くなります。
お得に買い物をしたいとき、おすすめは「大丸松坂屋」の外商カード「大丸松坂屋お得意様ゴールドカード」です。
最大割引率が11%と他の百貨店に比べてお得度が高いだけでなく、その他のサービスも充実しています。
詳しくは下記の記事を合わせてご活用ください。
参考記事:大丸松坂屋の外商サービスがすごいって本当?お得意様カードの取得方法も解説