外商顧客になると、「外商員」などと呼ばれる担当の外商員さんがつきます。
外商顧客1人ひとりにつく担当の外商員さんは、外商顧客の好みや生活スタイルを把握し、幅広い買い物のサポートをしてくれるのが特徴です。
しかし正直、「外商顧客にはなりたいけど、外商員との付き合いは面倒なのでは?」と思う人もいるでしょう。
結論、どこまでのサービスを受けたいかは外商顧客が選ぶことができますが、付き合い方によっては百貨店側のニーズもこたえる形で付き合う必要があることが多いです。
しかし、長く百貨店と付き合っていくのであれば、外商顧客になっておいた方がメリットは大きいでしょう。
・外商員が提供するサービスとは?
・外商員との正しい付き合い方とは?
・外商顧客になるリスクとは?
この記事では、外商員さんとの付き合い方に不安を抱いている方に向けて、正しい付き合い方やリスクをご紹介します。
外商員さんと付き合う必要性とは?
外商顧客になると、担当の外商員さんがつくことが一般的です。
3〜4名の担当者が適宜対応してくれるので、基本的にはどんなときにも担当者からの対応を求めることができます。
でも実は、すべての外商顧客に対して外商員さんが手厚くサポートをするわけではありません。
手厚いサポートが入るのは基本的に、「外商員さんに家に来てもらいサポートを受けたい」という外商顧客です。
- 「購入品は自分で持って帰る」
- 「家でおすすめ商品を見せてもらう必要はない」
- 「年間購入額は数十万円程度」
上記のような人であれば、外商員さんと密に付き合う必要はないでしょう。
外商員からの手厚いサポートの必要性が付き合い方のカギ
外商顧客になりたいと思っている人のなかにも、「外商顧客として買い物がしたいけど、家まで来てもらうのはちょっと…」と思っている人がいるでしょう。
たとえば、高還元率で買い物ができたり、特別なラウンジを利用できたりすることを目的に、外商顧客になりたいと考える人もいます。
外商員さんとのお付き合いを考えなくてはいけないかどうかは、「外商員さんにどれだけお世話になるか」どうかが、カギです。
外商員さんとの付き合い方とは?リスクを解説
外商顧客になれば、手厚いサービスを受けることができます。
しかしそのぶん、外商員さんへ気を遣わなくてはいけなくなるかもしれません。
外商顧客として外商員さんと付き合う場合のリスクには、たとえば下記があげられます。
- 百貨店のための買い物が生じる
- 買いすぎてしまう
- 強引に営業される
- 生活を知られてしまう
それぞれについて、詳しく解説します。
外商員と付き合うリスク①:百貨店のための買い物が生じる
外商員さんからの手厚いサポートを受けるのであれば、外商員さんをたててあげる必要があります。
「この担当外商員から購入しました」という実績がつくほど、外商員さんとしてはありがたいもの。
ときには、百貨店側が求めるものを購入する必要があります。
たとえば下記のようなものを購入する外商顧客は、百貨店に喜ばれることが多いです。
- 高級腕時計
- 絵画
- プレタポルテ
- 宝石
- 革製品
自分が本当に必要かどうかより、「百貨店にはお世話になっているから」と気を遣って買い物をした方が良いときがくるのが、外商顧客です。
日頃から外商員にお世話になっているわけでなければあまり気にする必要はありませんが、外商員さんに見繕ってもらうことが多ければ、意識した方が良いかもしれません。
外商員と付き合うリスク②:買いすぎてしまう
外商顧客は原則、「外商カード」と呼ばれるお得意様専用のクレジットカードを利用して買い物をします。
外商カードは年間の購入額が高いほど還元率が高くなるため、「もう少し買って還元率を上げたい」と思ってしまうかもしれません。
さらに外商員がつくと、良いものやレアな商品を優先的に紹介してもらいやすくなります。
ブランド品や希少な商品が好きな人なら、つい嬉しくなり買いすぎてしまうかもしれません。
外商員と付き合うリスク③:強引に営業される
外商員からのサービスは基本的に気持ちの良いものであるべきですが、強引に営業されたという経験者もいます。
たとえば、外商顧客になってすぐに「絵画を買いませんか」と声がかかることもあり、嫌な思いをするかもしれません。
電話での営業だけであれば良いですが、自宅へ訪ねてきて押し売りされるのは良い気分がしないものです。
そこで、「自宅で妻へ強引に訪問販売されるのが嫌だから」という理由で、職場への訪問販売だけを許可することで対処している事業主も、珍しくありません。
悪質な担当者がついてしまった場合には、理由をはっきりと伝えた上で変えてもらう必要もあるでしょう。
外商員と付き合うリスク④:生活を知られてしまう
毎年高額の購入をする外商顧客であれば、外商員が訪問販売をするのは当然という風潮があります。
この場合の外商員はかなりエリートであることが多く、外商顧客の好みやセンス、ニーズはもちろん、ライフプランなども把握して商品を提供します。
家に上がり、必要なものを把握して提供し続けるため、外商員は外商顧客の生活をよく知っている状態になるでしょう。
また、外商顧客として百貨店のクレジットカードを利用するため、百貨店側にも顧客情報は残ります。
悪用を危惧する必要は特にないはずですが、私生活を知られることに抵抗がある人はいるでしょう。
外商員さんとの正しい付き合い方とは?リスクの回避策
外商員さんとは正しく付き合うことで、気持ちの良い買い物を続けることができます。
たとえば、下記のような要点をおさえて買い物を楽しむのがおすすめです。
- 不要なものはハッキリ伝える
- 外商員さんからのサポートを避ける
- 嫌になったらすぐにやめる
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
外商員さんと正しく付き合うコツ①:不要なものはハッキリ伝える
外商員さんがついたからと言って、必ず不要なものを買わなくてはいけないというルールはなく、あくまで暗黙の了解です。
「不要なものは買わない」という姿勢を貫くことで、自分にとってさらに魅力的にうつるものだけを紹介してくれるようになるかもしれません。
外商員さんと正しく付き合うコツ②:外商員さんからのサポートを避ける
外商顧客になっても、外商員さんと深い付き合いをする必要はありません。
どうしてもサポートをしようとしてくる場合には、不要である旨をしっかり伝えましょう。
外商員さんと正しく付き合うコツ③:嫌になったらすぐにやめる
上記のような対応をしてもしつこく営業をされるなど、不快な気持ちになるのであれば、すぐに外商顧客を辞めてしまいましょう。
とはいえ、百貨店側としてはお得意様を失うことになり、大きな痛手となります。
「これ以上不快なことを続けるなら辞める」と意思表示をすれば、対応を変えてもらえる可能性が高いです。
【まとめ】外商員さんとの正しい付き合い方は人それぞれ
外商顧客になると、百貨店へ求めるサービスが大きくなるほど、「付き合い」としての買い物をする必要が出てきます。
しかし、外商顧客になったすべての人が、百貨店と深いお付き合いをする必要はありません。
目安としては、「外商員さんからのサポートは不要」というのであれば、外商顧客として気を遣って買い物をする必要もないでしょう。
一方で、「家に来て商品を売って欲しいし、特別なショップアシストが必要」というのであれば、ある程度は外商員さんをたてるためにも、百貨店ののぞむ買い物を意識する必要があります。
百貨店と長く付き合っていくのであれば、外商顧客になった方が圧倒的にお得です。
どれほどの付き合いをしていきたいのかを考えたうえで、外商顧客になることを検討してみてはいかがでしょうか。